ゴルフ史

1996年

銀のメダルから、タイガーのプロ初優勝へ。

1996年。T-ZOID Tiを道具の入口に、尾崎将司と福嶋晃子が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。全英ではまだアマチュアだったタイガー・ウッズが、秋には米ツアーの優勝者になる。レーマンの全英初制覇と並べて、その一年を辿る。

この年を象徴するドライバー

1996年登場のMIZUNO T-ZOID Ti。当時のドライバーの実物写真。

世界統一ブランドとして始まったT-ZOID Tiのチタンドライバー。黒と金のソールに、1990年代半ばの金属ヘッドの記憶が重なる。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1996シーズン

    トム・レーマン

    $1,780,159

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1996シーズン

    カリー・ウェブ

    $1,002,000

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1996シーズン

    尾崎将司

    ¥209,646,746

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。国内優勝は8勝。

  • 日本女子 · JLPGA

    1996シーズン

    福嶋晃子

    ¥70,596,190

    年間賞金ランキング 1位

    年間2勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時4大会。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1996年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    ニック・ファルド、オーガスタの頂点へ

    ニック・ファルドが276打でマスターズ3勝目。グレッグ・ノーマンは281打。ファルドは1989、1990年に続き、この大会で再び勝ち切った。

  2. 6月

    スティーブ・ジョーンズの全米オープン

    スティーブ・ジョーンズが278打で優勝。トム・レーマンとデービス・ラブ三世に1打差をつけ、オークランドヒルズの接戦を制した。

  3. 7月

    トム・レーマン、全英で刻んだ271打

    トム・レーマンが全英オープンを271打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    マーク・ブルックス、全米プロを制す

    バルハラの全米プロは、マーク・ブルックスが合計277打で優勝。同点で終えた争いは、プレーオフで決着した。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    ローラ・デービースがメジャー2勝。全米女子オープンはアニカ・ソレンスタム、全米女子プロはローラ・デービースが優勝。年間の優勝者一覧から、女子のもう一つの勢力図も見えてくる。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    年間最優秀選手はローラ・デービース、平均ストロークのヴェア・トロフィーはアニカ・ソレンスタム。賞金首位のカリー・ウェブと並べると、一年の強さを測る物差しが見える。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    尾崎将司が国内男子の賞金首位に

    尾崎将司が209,646,746円で賞金ランキング首位。3年連続のタイトルとなった。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    福嶋晃子、年間2勝で賞金女王

    福嶋晃子が70,596,190円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間2勝。

  3. 大会

    ピーター・テラベイネンの日本オープン

    ピーター・テラベイネンが茨木カンツリー倶楽部 西コース (大阪府)で行われた日本オープンに優勝。合計282打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは68で回った。

  4. 大会

    尾崎将司の日本プロゴルフ選手権

    尾崎将司が山陽ゴルフ倶楽部 吉井コース (岡山県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計270打でタイトルを獲得した。年間賞金首位の選手が、主要選手権でも結果を残した。

  5. 6月

    高村亜紀、日本女子オープンの頂点へ

    龍ヶ崎で行われた日本女子オープンは、高村亜紀が合計291打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 9月

    塩谷育代、日本女子プロを制す

    塩谷育代が長岡カントリークラブ(新潟)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計283打、5アンダーで2位に1打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1996

レーマンが、三日間の記録を作る。

トム・レーマンは全英の第三ラウンドを64打で回り、54ホール198打という当時の大会記録を作った。最終日は73打だったが、合計271打で優勝。アーニー・エルスとマーク・マッカンバーに2打差だった。

全英のタイガーは、まだアマチュア。

ウッズは二日目に66打を記録し、最終順位は22位タイ。最上位アマチュアに贈られるシルバーメダルを獲得した。プロとしての勝利を重ねる前の夏にも、全英で残したスコアと賞がある。

プロ転向から五試合目で。

プロに転向したウッズは、ラスベガス・インビテーショナルでデービス・ラブ三世との延長を制し、米ツアー初優勝。プロとして出場した米ツアー五試合目、20歳の勝利だった。翌年のマスターズへ続く時間が動き始めた。