ゴルフ史

1995年

バブルシャフト。デーリー。そしてパーマーの別れ。

1995年。初代ビッグバーサを道具の入口に、尾崎将司と塩谷育代が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。独特の形のシャフトが話題を呼び、セントアンドリュースでは長打のデーリーが優勝。同じ大会で、パーマーは最後の全英を終えた。

この年を象徴するドライバー

初代ビッグバーサのステンレス製ヘッド。ソールにBIG BERTHAの刻印。

1991年登場の初代ビッグバーサを、この年を思い出す一本に。190ccのステンレスヘッドと短いホーゼルが、大型メタルウッドへの流れを作った。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1995シーズン

    グレッグ・ノーマン

    $1,654,959

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1995シーズン

    アニカ・ソレンスタム

    $666,533

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1995シーズン

    尾崎将司

    ¥192,319,800

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。国内優勝は5勝。

  • 日本女子 · JLPGA

    1995シーズン

    塩谷育代

    ¥75,006,561

    年間賞金ランキング 1位

    年間5勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時4大会。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1995年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    ベン・クレンショー、オーガスタの頂点へ

    ベン・クレンショーが274打で優勝。デービス・ラブ三世に1打差をつけ、1984年以来となる2度目のマスターズ制覇を果たした。

  2. 6月

    コーリー・ペイビンの全米オープン

    コーリー・ペイビンが280打で優勝。グレッグ・ノーマンに2打差をつけ、シネコックヒルズで全米オープンのタイトルを獲得した。

  3. 7月

    ジョン・デーリー、全英で刻んだ282打

    ジョン・デーリーが全英オープンを282打で制した。72ホールを終えた同点の争いは、延長で決着した。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    スティーブ・エルキントン、全米プロを制す

    リビエラの全米プロは、スティーブ・エルキントンが合計267打で優勝。同点で終えた争いは、プレーオフで決着した。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはアニカ・ソレンスタム、全米女子プロはケリー・ロビンスが優勝。年間の優勝者一覧から、女子のもう一つの勢力図も見えてくる。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    アニカ・ソレンスタムが賞金首位、年間最優秀選手、平均ストロークのヴェア・トロフィーをそろえた。一大会の優勝だけでなく、年間を通じた強さでもツアーの中心に立った。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    尾崎将司が国内男子の賞金首位に

    尾崎将司が192,319,800円で賞金ランキング首位。2年連続のタイトルとなった。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    塩谷育代、年間5勝で賞金女王

    塩谷育代が75,006,561円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間5勝。

  3. 大会

    伊澤利光の日本オープン

    伊澤利光が霞ヶ関カンツリー倶楽部 東コース (埼玉県)で行われた日本オープンに優勝。合計277打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは70で回った。

  4. 大会

    佐々木久行の日本プロゴルフ選手権

    佐々木久行が夏泊ゴルフリンクス (青森県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計272打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは63で回った。

  5. 6月

    塩谷育代、日本女子オープンの頂点へ

    宇部(万年池西)で行われた日本女子オープンは、塩谷育代が合計285打で優勝。賞金女王のタイトルとともに、日本一を決める大会でも強さを示した。

  6. 9月

    高村亜紀、日本女子プロを制す

    高村亜紀がザ・クラシックゴルフクラブ(福岡)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計282打、6アンダーで2位に4打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1995

シャフトの形まで、覚えている。

テーラーメイドは1995年1月のPGAマーチャンダイズショーでバーナー・バブルを発表した。公式史によれば、バブルシャフトの開発には五年をかけたという。メーカーは、膨らみから先端へ続く形に安定性を狙ったと説明する。

ロッカの長い一打で、延長へ。

全英の最終18番でコスタンティノ・ロッカは寄せをミスしたあと、バレー・オブ・シンから約65フィートを沈めた。ジョン・デーリーと282打で並び、4ホールの延長へ。デーリーが5打差で制した。

パーマー、最後の全英。

金曜日にはアーノルド・パーマーが最後の全英ラウンドを終えた。初出場から35年。優勝争いの劇的な結末と、長く大会を支えた選手の別れが、同じ年の聖地に重なっていた。