ゴルフ史

2009年

R9で調整する。片山の4位、ワトソンの59歳。

R9で角度を調整する時代へ。片山晋呉のマスターズ4位、宮里藍の米初優勝、18歳の石川遼。ワトソンが59歳で全英を争った一年を振り返る。

この年を象徴するドライバー

2009年のテーラーメイドR9ドライバーのソール。

レンチでシャフトの向きを変えるFCTと、3個の可動ウェイト。赤いR9のロゴが調整機能の時代を印象づける。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    2009シーズン

    タイガー・ウッズ

    $10,508,163

    公式賞金ランキング 1位

    年間6勝で公式賞金首位。FedExCupも二度目の年間制覇。

  • 米女子 · LPGA

    2009シーズン

    申ジエ

    $1,807,334

    賞金ランキング 1位

    LPGAメンバーとして初めての年に3勝。賞金首位と新人賞を獲得。

  • 日本男子 · JGTO

    2009シーズン

    石川遼

    ¥183,524,051

    賞金ランキング 1位(海外メジャー含む)

    年間4勝で18歳の賞金王。国内のみの額は174,532,558円。

  • 日本女子 · JLPGA

    2009シーズン

    横峯さくら

    ¥175,016,384

    賞金ランキング 1位

    最終戦を制し、年間6勝で逆転の賞金女王。

米男子は暦年の2009シーズン。ウッズは公式賞金首位とFedExCupをともに獲得したが、年間ボーナスは公式賞金に含めない。米女子は賞金首位と新人賞が申ジエ、年間最優秀選手とヴェア・トロフィーがロレーナ・オチョア。女子メジャーは4大会で、宮里藍が勝ったエビアンは当時メジャーではなかった。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

2009年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

59歳のワトソン、アジアの男子メジャー王者、二つのツアーの年間タイトル。

  1. 4月

    カブレラがマスターズも制す

    アンヘル・カブレラがマスターズのプレーオフを制した。2007年の全米オープンに続く、二種類目のメジャータイトル。オーガスタでは通算12アンダー、276打を記録した。

  2. 6月

    グローバー、全米オープンで初メジャー

    ルーカス・グローバーがベスページブラックの全米オープンで優勝。通算4アンダー、276打で初のメジャータイトルを手にした。前年のウッズに続き、同じ大会に新たな米国人王者が生まれた。

  3. 7月

    ワトソンは59歳、全英の決着は延長戦へ

    トム・ワトソンが59歳で全英オープンの優勝争いを引っ張った。最終18番でパーを逃し、スチュワート・シンクとのプレーオフへ。ジャグはシンクの手へ渡った。

  4. 8月

    Y・E・ヤンがアジア男子初のメジャー王者に

    Y・E・ヤンが全米プロ最終日にタイガー・ウッズを逆転し、アジアの男子選手として初のメジャー優勝。ヘーゼルティンで、男子メジャーの歴史に新しい節目が加わった。

  5. 9月

    ウッズ、年間6勝とFedExCup制覇

    タイガー・ウッズがPGA TOURで年間6勝。前年の手術後に復帰したシーズンを、公式賞金首位と二度目のFedExCup制覇で終えた。メジャーは勝てなくても、年間を通した強さが記録に残った。

  6. 年間

    申ジエ、メンバー初年度に賞金首位と新人賞

    申ジエがLPGAメンバーとして初めての年に3勝を挙げた。前年のメンバー外での3勝に続く活躍で、賞金首位と新人賞を獲得。年間最優秀選手とヴェア・トロフィーはロレーナ・オチョアに渡った。

日本のゴルフ

片山のマスターズ、藍の米初勝利、男子18歳と女子最終戦の賞金争い。

  1. 4月

    片山晋呉がマスターズ単独4位

    片山晋呉がマスターズで単独4位に入った。四日間で上位を争い、日本男子のメジャー挑戦に新しい記憶を残した。前年の国内賞金王が、オーガスタでも存在感を示した。

  2. 6月

    池田勇太、初優勝は日本プロ

    池田勇太が日本プロでツアー初優勝を挙げた。最終日65、通算14アンダーで2位に7打差。ここから年間4勝へ進み、石川遼とともに賞金争いの主役になった。

  3. 7月

    宮里藍、エビアンで米ツアー初優勝

    宮里藍がエビアン・マスターズでプレーオフを制し、米ツアー初優勝。LPGA参戦4年目の勝利だった。エビアンがメジャーになるのは2013年で、この優勝はツアー初勝利として刻まれる。

  4. 9月

    諸見里しのぶ、国内公式戦の通算三冠

    諸見里しのぶがワールドレディスと日本女子プロ選手権を制した。2007年の日本女子オープンに続き、三つの国内公式戦を通算でそろえた。この年の年間勝利数は6勝だった。

  5. 11月

    横峯さくら、最終戦で逆転の賞金女王

    横峯さくらがリコーカップで年間6勝目を挙げた。最終戦まで続いた諸見里しのぶとの賞金争いを逆転し、初めての賞金女王に。年間獲得賞金も当時のツアー記録を更新した。

  6. 12月

    石川遼、18歳で最年少賞金王

    石川遼が年間4勝を挙げ、18歳で日本男子の賞金王になった。アマチュア優勝から2年、プロ転向の翌年。池田勇太らとの争いを経て、若い賞金王が誕生した。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 2009

片山が、マスターズ4位。

片山晋呉はマスターズで4位に入った。4月のJGTO記事には、大会を終えてからもその手応えを確かめる姿が記されている。日本の選手がメジャーの上位で戦った春として、この年を思い出せる。

レンチで、角度を選ぶR9。

テーラーメイドのR9はFCTを採用し、フェース角・ライ角・ロフトを八つの設定で調整できるようにした。日本の製品アーカイブに載るR9 DRIVERは420cc。買ったあとにクラブの設定を選ぶ楽しみも加わった。

ワトソンは、あと一つのパーへ。

59歳のワトソンは全英17番のバーディーで1打リードしたが、18番をボギーとして278打。最終ホールをバーディーとしたスチュワート・シンクと並んだ。4ホールの延長はシンクが制し、ワトソンの六度目の全英優勝は届かなかった。