ゴルフ史

2008年

AP2とSPIDER。ハリントンが全英を連覇。

TOUR BURNER、AP2、SPIDER。道具が変わり、ウッズは91ホールを戦い、片山晋呉は永久シードへ。国内外の勝者と一年の出来事をたどる。

この年を象徴するドライバー

2008年のテーラーメイドTOUR BURNERドライバーのソール。

黒いヘッドと赤いBのロゴが目印。450ccのTOUR BURNERが登場し、AP2やSPIDERと並んで道具の記憶に残る。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    2008シーズン

    ビジェイ・シン

    $6,601,094

    公式賞金ランキング 1位

    公式賞金首位とFedExCup年間王者を獲得。

  • 米女子 · LPGA

    2008シーズン

    ロレーナ・オチョア

    $2,763,193

    賞金ランキング 1位

    年間7勝で賞金首位。年間最優秀選手とヴェア・トロフィーも獲得。

  • 日本男子 · JGTO

    2008シーズン

    片山晋呉

    ¥180,094,895

    賞金ランキング 1位(海外メジャー含む)

    日本プロと日本オープンを含む年間3勝で5度目の賞金王。国内のみは171,966,304円。

  • 日本女子 · JLPGA

    2008シーズン

    古閑美保

    ¥120,854,137

    賞金ランキング 1位

    リコーカップを制し、年間4勝で逆転の初賞金女王。

米男子は暦年の2008シーズン。ビジェイ・シンの公式賞金額にFedExCupボーナスは合算しない。女子メジャーは4大会。申ジエはLPGAメンバー外で3勝した年で、翌2009年にメンバーとして新人賞と賞金首位を獲得する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

2008年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

91ホールの全米、ハリントンの連勝、女子の新しいメジャー王者。

  1. 4月

    イメルマンがマスターズで初メジャー

    トレバー・イメルマンがマスターズを制し、メジャー初優勝。通算8アンダー、280打でタイガー・ウッズを3打差で抑えた。南アフリカの選手が、グリーンジャケットを手にした。

  2. 6月

    ウッズ、91ホールを戦って全米オープン優勝

    タイガー・ウッズがトーリーパインズの全米オープンを制した。痛む脚を抱え、月曜の18ホールプレーオフでも決着せず、さらに1ホールを戦った。91ホールに及ぶ勝利はメジャー14勝目となった。

  3. 7–8月

    ハリントン、全英と全米プロを連勝

    パドレイグ・ハリントンが全英オープンを連覇し、続く全米プロも優勝した。ロイヤルバークデールでは17番の5番ウッドからイーグル。夏の二つのメジャーを続けて手にした。

  4. 6月

    朴仁妃、19歳で全米女子オープン優勝

    朴仁妃が全米女子オープンを制し、当時の大会最年少優勝記録を更新した。19歳での勝利が、後のメジャー王者の物語の始まりになった。

  5. 8–11月

    申ジエ、メンバー外でLPGA3勝

    申ジエが全英女子オープン、ミズノクラシック、ADT選手権を制した。まだLPGAメンバーになる前の年に3勝。ツアーへ本格参戦する前年から、優勝者として名前を残した。

  6. 年間

    オチョアが7勝、年間三冠も獲得

    ロレーナ・オチョアが年間7勝で賞金首位に。クラフト・ナビスコ選手権を制し、年間最優秀選手とヴェア・トロフィーも獲得した。世界1位としてシーズンを終え、女子ツアーを引っ張った。

日本のゴルフ

片山晋呉の永久シード、17歳のプロ初勝利、最終戦の賞金女王。

  1. 5月

    片山晋呉、日本プロを6打差で制す

    片山晋呉が日本プロで通算23アンダー、265打の優勝を挙げた。2位に6打差をつけた勝利。春の国内メジャーが、秋の日本オープンへ続く一年の軸になった。

  2. 9月

    辛炫周、日本女子プロ選手権を制す

    辛炫周が片山津ゴルフ倶楽部の日本女子プロ選手権で優勝。最終日にスコアを落としながらも、通算5アンダーで逃げ切った。1打差の2位に横峯さくらと申ジエが並んだ。

  3. 10月

    李知姫が日本女子オープンで公式戦初勝利

    李知姫が日本女子オープン最終日に67を記録し、通算4アンダーで優勝。紫雲ゴルフ倶楽部で国内公式戦の初タイトルを獲得した。秋の大きな大会に、新たな勝者が刻まれた。

  4. 10月

    片山、日本オープンで通算25勝と永久シード

    片山晋呉が日本オープンでツアー通算25勝目を挙げた。国内男子史上7人目の永久シードを獲得し、年間3勝で5度目の賞金王へ。国内の大舞台で、積み重ねた勝利が節目に届いた。

  5. 11月

    石川遼、17歳でプロ転向後の初優勝

    石川遼がマイナビABCチャンピオンシップで、プロとして初めてのツアー優勝。アマチュア時代の最年少優勝に続き、17歳1カ月15日でプロとしても勝利を挙げた。

  6. 11月

    古閑美保、最終戦で逆転の賞金女王

    古閑美保がリコーカップで大会連覇を達成。シーズン最後の勝利が年間4勝目となり、初めての賞金女王も手にした。年間タイトルが、最終戦の最後まで決まらない一年だった。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 2008

AP2の最初の年へ。

タイトリストの2008年AP2は、複数の素材と二つのキャビティを持つ鍛造アイアン。メーカーはその構造を製品アーカイブに残している。後のモデルを使った人も、最初のAP2へ戻ると名前の歩みを辿れる。

見た目にも残る、SPIDER。

テーラーメイドの公式史には、2008年のSPIDERパターが並ぶ。メーカーは、慣性モーメントを高め、芯を外した打球でも距離のばらつきを抑える狙いと説明する。独特の輪郭も、道具を思い出す手がかりだ。

17番、5番ウッドでイーグルへ。

ハリントンは全英最終日の17番で、249ヤードからの5番ウッドを約3フィートにつけてイーグル。合計283打、イアン・ポールターに4打差をつけて連覇した。前年の延長とは違う形で、ジャグを守った。