ゴルフ史

2012年

ロケットボールズ。エルスは最後に首位へ。

白と緑のロケットボールズ。43歳の藤田寛之と15歳のリディア・コー、宮里藍と宮里美香。道具と勝者から一年をたどる。

この年を象徴するドライバー

2012年のTaylorMade ロケットボールズ ドライバーのソール。

白いヘッドと緑のRBZロゴ。フェアウェイウッドでも話題になったロケットボールズの、同年のドライバー。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    2012シーズン

    ロリー・マキロイ

    $8,047,952

    公式賞金ランキング 1位

    全米プロを含むPGA TOUR年間4勝。FedExCup王者はスネデカー。

  • 米女子 · LPGA

    2012シーズン

    朴仁妃

    $2,287,080

    賞金ランキング 1位

    年間2勝で初の賞金首位。最少平均スコアのヴェア・トロフィーも獲得。

  • 日本男子 · JGTO

    2012シーズン

    藤田寛之

    ¥175,159,972

    賞金ランキング 1位(海外メジャー含む)

    年間4勝で初の賞金王。海外メジャーを除く国内分は173,154,307円。

  • 日本女子 · JLPGA

    2012シーズン

    全美貞

    ¥132,380,915

    賞金ランキング 1位

    年間4勝。初年度のメルセデス・ランキングでも首位に立った。

この年の女子メジャーは4大会。エビアンは翌2013年にメジャーへ昇格する。米男子の公式賞金首位はマキロイ、FedExCup王者はブラント・スネデカー。米女子も賞金首位の朴仁妃と年間最優秀選手のステーシー・ルイスは別の選手だった。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

2012年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

林からの一打、最終盤の逆転、15歳のアマチュア優勝。

  1. 4月

    バッバが延長戦からグリーンジャケットへ

    バッバ・ワトソンがマスターズでメジャー初優勝。プレーオフ2ホール目、林から曲げてグリーンへ乗せた一打が記憶に残る。最後はパーで決着をつけた。

  2. 6月

    シンプソンが全米オープンを制す

    ウェブ・シンプソンが全米オープンで優勝した。通算1オーバー、281打での決着。マキロイが大差で勝った前年とは、違うスコアの争いになった。

  3. 6月

    フォン・シャンシャンが女子メジャー初勝利

    フォン・シャンシャンが全米女子プロを制し、LPGAツアー初優勝をメジャーで飾った。最終日67で追い上げて2打差。秋には日本女子オープンでも優勝する。

  4. 7月

    エルスが待った、最後の四ホール

    アーニー・エルスが全英オープンで二度目の優勝。先に273打で終えたエルスに対し、首位のアダム・スコットは最後の4ホールで連続ボギー。終盤に結末が変わった。

  5. 8月

    マキロイ、全米プロを8打差で制覇

    ロリー・マキロイがキアワアイランドの全米プロを8打差で制した。前年の全米オープンに続く、二つ目のメジャータイトル。PGA TOURでは年間4勝を挙げ、公式賞金首位にもなった。

  6. 8月

    15歳のリディア・コーがLPGA優勝

    アマチュアのリディア・コーがカナダ女子オープンで優勝。15歳4カ月2日は当時のLPGA最年少記録だった。アマチュアのため賞金は受け取らず、2位の朴仁妃が優勝賞金を獲得した。

日本のゴルフ

ベテランの賞金王と米国の二人の宮里。年間表彰にも新しい指標が加わった。

  1. 4・7月

    宮里藍が米ツアーで年間2勝

    宮里藍がロッテ選手権とウォルマートNWアーカンソー選手権を制した。ハワイでの勝利に続いて、米本土でも優勝。宮里藍はこの年、LPGAで年間2勝を挙げた。

  2. 6月

    藤本佳則、プロ5試合目でツアー選手権優勝

    藤本佳則が日本ゴルフツアー選手権でツアー初優勝。プロデビューから5試合目という速さだった。年末には最優秀新人賞・島田トロフィを受けた。

  3. 8月

    宮里美香が米ツアー初優勝

    宮里美香がセーフウェイクラシックを制した。三日間を65、68、70で回り、2打差でLPGA初優勝。宮里藍の2勝と合わせ、日本勢はこの年の米女子で3勝を挙げた。

  4. 9月

    有村智恵、日本女子プロ選手権で公式戦初勝利

    有村智恵が日本女子プロ選手権で優勝。朴仁妃の追い上げを1打差で振り切り、通算13アンダーで国内公式戦初優勝を挙げた。ツアーでは13勝目の節目だった。

  5. 年間

    全美貞、初代メルセデス首位と賞金女王に

    賞金とは別に年間の活躍をポイントで評価するメルセデス・ランキングが始まった。初代の首位は年間4勝の全美貞。賞金ランキングも制し、新しい年間表彰の最初の名前になった。

  6. 12月

    43歳の藤田寛之、初の賞金王

    藤田寛之がゴルフ日本シリーズJTカップで大会初の3連覇を達成。初日から首位を守る優勝で年間4勝目を挙げ、43歳で初の賞金王に輝いた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 2012

ソールの溝、スピードポケット。

2012年、テーラーメイドのRocketBallz(ロケットボールズ)フェアウェイウッドが登場した。公式史は、ソール側のスピードポケットをこの年の技術として紹介する。

エルスは後半を32打で。

全英のエルスは最終日68打、後半は32打だった。18番で約15フィートを沈めてバーディーとし、合計273打。先にホールアウトして、後続の結果を待った。2002年以来、二度目の全英優勝へ手を伸ばした。

四ホールで、4打のリードが消える。

アダム・スコットは14番のバーディーで4打リードしたが、15番から四連続ボギー。最後のパーパットも外し、274打で大会を終えた。エルスが初めて首位に立った瞬間が、優勝が決まる瞬間だった。