ゴルフ史

2011年

白いR11。クラークは二十度目の全英で。

白いR11が登場した年。松山英樹のアマチュア優勝、マキロイの初メジャー、復興支援を掲げた大会。道具と国内外の出来事から一年を振り返る。

この年を象徴するドライバー

2011年のテーラーメイドR11ドライバーのソール。

白いクラウンと黒いフェースが鮮烈だったR11。ソールにはフェース角を調整する仕組みも加わった。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    2011シーズン

    ルーク・ドナルド

    $6,683,214

    公式賞金ランキング 1位

    公式賞金首位。FedExCup年間王者のビル・ハースとは別のタイトル。

  • 米女子 · LPGA

    2011シーズン

    ヤニ・ツェン

    $2,921,713

    賞金ランキング 1位

    メジャー2勝を含む年間7勝。賞金首位、年間最優秀選手、ヴェア・トロフィーを獲得。

  • 日本男子 · JGTO

    2011シーズン

    裵相文

    ¥151,078,958

    賞金ランキング 1位(海外メジャー含む)

    日本ツアーで年間3勝。KBCオーガスタ、東海クラシック、日本オープンを制した。

  • 日本女子 · JLPGA

    2011シーズン

    アン・ソンジュ

    ¥127,926,893

    賞金ランキング 1位

    年間4勝で2年連続の賞金女王。日本ツアー参戦2年目も安定した強さを示した。

米男子は暦年の2011シーズン。公式賞金首位はルーク・ドナルド、FedExCup年間王者はビル・ハースで、年間ボーナスを公式賞金へ合算しない。女子メジャーは4大会。日本女子のメルセデス・ランキングは翌2012年に始まる。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

2011年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

若いメジャー王者と、42歳で届いた全英のジャグ。

  1. 4月

    シュワーツェル、最後の4ホールを連続バーディー

    シャール・シュワーツェルがマスターズでメジャー初優勝。最後の4ホールを連続バーディーで締め、混戦のオーガスタを抜け出した。

  2. 6月

    マキロイが全米オープンで初メジャー

    ロリー・マキロイが全米オープンを通算16アンダー、268打で制した。メジャー初優勝が、次々とスコアを伸ばす四日間になった。

  3. 7月

    クラーク、20度目の全英で優勝

    ダレン・クラークが全英オープンを初めて制した。42歳、出場は20度目。雨と風のロイヤルセントジョージズで、合計275打の勝利をつかんだ。

  4. 8月

    ブラッドリー、初めてのメジャー出場で優勝

    キーガン・ブラッドリーが全米プロを制した。自身初のメジャー出場で、プレーオフの末に優勝。若い選手の初タイトルが続く男子メジャーの一年を締めた。

  5. 9月

    ビル・ハース、水辺から年間タイトルへ

    ビル・ハースがツアー選手権のプレーオフで、水に浸かったボールをグリーンへ運んだ。危機をパーでしのぎ、続くホールで優勝とFedExCup年間タイトルを決めた。

  6. 年間

    ヤニ・ツェン、メジャー2勝と年間7勝

    ヤニ・ツェンが全米女子プロと全英女子オープンを制覇。LPGAでは年間7勝を挙げ、賞金首位と年間最優秀選手、ヴェア・トロフィーをそろえた。22歳でのメジャー通算5勝も大きな節目だった。

日本のゴルフ

震災後の復興支援と、国内外で生まれた記録をたどる。

  1. 4月

    復興支援を掲げて西陣レディス開催

    東日本大震災の後、西陣レディスクラシックは復興支援チャリティー大会として熊本で開催された。「心をひとつに」を掲げ、競技と支援をともに進めた。

  2. 4月

    松山英樹、マスターズでローアマ

    東北福祉大学の松山英樹が、アマチュアとしてマスターズに出場。27位に入り、日本勢初のローアマチュアとなった。前年のアジアアマ優勝からつながった舞台で、世界に名前を残した。

  3. 7月

    有村智恵、一日でアルバトロスとホールインワン

    有村智恵がスタンレーレディス初日、8番でアルバトロス、16番でホールインワンを達成した。同一ラウンドで両方を記録したのは日本女子ツアー初。夏の大会に、珍しい記録が生まれた。

  4. 10月

    馬場ゆかりが和合の日本女子オープンを制す

    馬場ゆかりが名古屋ゴルフ倶楽部和合で日本女子オープン優勝。最終日前半にスコアを落としながらも、後半を1ボギーに抑えた。難しい条件の四日間を耐え抜いた勝利だった。

  5. 11月

    松山、太平洋マスターズをアマチュアで制覇

    19歳の松山英樹が三井住友VISA太平洋マスターズでツアー初優勝。1973年以降の日本男子では3人目のアマチュア優勝となった。春のマスターズから、国内の勝者へと一年がつながった。

  6. 11月

    裵相文が年間3勝で賞金王

    裵相文が日本ツアー初優勝から短期間に3勝を重ね、最終戦を待たずに賞金王を決めた。日本オープンも制し、前年のキム・キョンテに続いて韓国勢が賞金タイトルを獲得した。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 2011

構えると、白いヘッド。

テーラーメイドの公式史は、2011年のR11に同社初の白いクラウンを記す。クラウンはヘッド上面のこと。メーカーは、白とフェースの対比で狙う方向を合わせやすくする設計と説明する。

二十度目に、ジャグへ届く。

ダレン・クラークは20度目の全英出場で初優勝。68、68、69、70打の合計275打で、フィル・ミケルソンとダスティン・ジョンソンに3打差をつけた。風雨のリンクスを制した王者は42歳だった。

アマチュアの65打も、同じ大会に。

初日にはアマチュアのトム・ルイスが65打を記録し、首位を分け合った。全英公式は当時のアマチュア最少スコアだったと振り返る。ルイスはシルバーメダルを獲得し、ベテランの優勝に若い選手の活躍も重なった。