ゴルフ史

1976年

19歳のセベと、ミラーの最終日66。

1976年。オールスターを道具の入口に、青木功と樋口久子が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。鈴木規夫も初日の首位に並んだ全英。19歳のセベ・バレステロスが観客を驚かせ、最後はジョニー・ミラーが6打差で勝った。新しいスターの登場を感じる一週間。

この年を象徴するドライバー

1974年登場のMIZUNO オールスター。当時のドライバーの実物写真。

1974年登場のオールスターを、この年の道具を思い出す一本に。黒い木製ヘッドのオールスター。大型金属ヘッドが広がる前の、構えた姿と打感を思い出す一本。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1976シーズン

    ジャック・ニクラウス

    $266,438.57

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1976シーズン

    ジュディ・ランキン

    $150,734

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1976シーズン

    青木功

    ¥40,985,801

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。

  • 日本女子 · JLPGA

    1976シーズン

    樋口久子

    ¥14,667,000

    年間賞金ランキング 1位

    年間5勝。9年連続の賞金女王。

女子メジャーは当時2大会。ディナショアはまだメジャー昇格前。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。国内男子は当時の賞金加算対象を集計し、現行のツアー区分を過去へそのまま当てはめない。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1976年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    レイモンド・フロイド、オーガスタの頂点へ

    レイモンド・フロイドが271打で優勝。ベン・クレンショーの279打に8打差をつけた。圧倒的な数字で初めてのグリーンジャケットを手にした。

  2. 6月

    ジェリー・ペイトの全米オープン

    ジェリー・ペイトが277打で全米オープン優勝。アル・ガイバーガーとトム・ワイスコフに2打差をつけ、アトランタ・アスレチッククラブで新しい王者になった。

  3. 7月

    ジョニー・ミラー、全英で刻んだ279打

    ジョニー・ミラーが全英オープンを279打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    デーブ・ストックトン、全米プロを制す

    コングレッショナルの全米プロは、デーブ・ストックトンが合計281打で優勝。2位に1打差をつけた。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはジョアン・カーナー、全米女子プロはベティ・バーフェイントが優勝。この年は二つの大会がメジャーで、ディナショアやカナダの大会に現在の区分をさかのぼって当てはめない。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    ジュディ・ランキンが賞金首位、年間最優秀選手、平均ストロークのヴェア・トロフィーをそろえた。一大会の優勝だけでなく、年間を通じた強さでもツアーの中心に立った。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    青木功が国内男子の賞金首位に

    青木功が40,985,801円で賞金ランキング首位。前年とは違う選手が年間の頂点に立った。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    樋口久子、年間5勝で賞金女王

    樋口久子が14,667,000円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間5勝。9年連続の賞金女王。

  3. 大会

    島田幸作の日本オープン

    島田幸作がセントラルゴルフクラブ 東コース (茨城県)で行われた日本オープンに優勝。合計288打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは69で回った。

  4. 大会

    金井清一の日本プロゴルフ選手権

    金井清一が球磨カントリー倶楽部 (熊本県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計273打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは70で回った。

  5. 9月

    樋口久子、日本女子オープンの頂点へ

    浜松シーサイドで行われた日本女子オープンは、樋口久子が合計220打で優勝。賞金女王のタイトルとともに、日本一を決める大会でも強さを示した。

  6. 7月

    樋口久子、日本女子プロを制す

    樋口久子がPLカントリークラブ(大阪)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計222打、イーブンパーで2位に3打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1976

初日の先頭に、日本の鈴木規夫。

初日、首位に並んだのはセベ、クリスティ・オコナー・ジュニア、そして鈴木規夫だった。舞台はロイヤルバークデール。日本の選手も、真夏の全英で最初の一日を先頭に立って終えた。

二つのバンカーの間を、転がす。

19歳のセベは二日目を終えてジョニー・ミラーに2打差をつけた。最終日は大きくスコアを崩したものの、18番ではバンカーの間を通すチップ&ランを披露。ニクラウスと並ぶ2位に入り、強い印象を残した。

全米の63に続き、全英も勝つ。

ミラーは2打差を追う最終日に66打を出し、合計279打で優勝した。2位との差は6打。1973年の全米では最終日63打で逆転した選手が、今度は全英でも最後のラウンドに力を発揮した。