ゴルフ史

1973年

日本男子のツアー元年、オークモントの63。

1973年。プラズマを道具の入口に、尾崎将司と樋口久子が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。日本で男子のツアー制度が始まった年。米国ではジョニー・ミラーが最終日63打で全米を逆転し、全英ではトム・ワイスコフが首位を譲らず勝った。

この年を象徴するドライバー

1973年登場のMIZUNO プラズマ。当時のドライバーの実物写真。

木目を生かしたヘッドに黒いシャフト。プラズマ〈ブラック〉は1973年登場。木製ドライバーの時代を実物写真から振り返る。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1973シーズン

    ジャック・ニクラウス

    $308,362.10

    年間賞金ランキング 1位(総獲得賞金)

    米男子の年間賞金首位。当時の総獲得賞金表の額。

  • 米女子 · LPGA

    1973シーズン

    キャシー・ウィットワース

    $82,864

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1973シーズン

    尾崎将司

    ¥43,814,000

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。

  • 日本女子 · JLPGA

    1973シーズン

    樋口久子

    ¥12,627,000

    年間賞金ランキング 1位

    年間7勝。6年連続の賞金女王。

女子メジャーは当時2大会。ディナショアはまだメジャー昇格前。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。米男子賞金額は公式記録集の総獲得賞金表を使用し、1975年以降の公式賞金とは区分が異なる。国内男子は当時の賞金加算対象を集計し、現行のツアー区分を過去へそのまま当てはめない。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1973年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    トミー・アーロン、オーガスタの頂点へ

    トミー・アーロンが283打で優勝。J・C・スニードを1打抑え、オーガスタで初めてのメジャータイトルを手にした。

  2. 6月

    ジョニー・ミラーの全米オープン

    最終日に63打を記録したジョニー・ミラー。オークモントで279打、ジョン・シュリーに1打差をつけた。記憶に残る一ラウンドが、全米オープンの勝者を変えた。

  3. 7月

    トム・ワイスコフ、全英で刻んだ276打

    トム・ワイスコフが全英オープンを276打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    ジャック・ニクラウス、全米プロを制す

    カンタベリーの全米プロは、ジャック・ニクラウスが合計277打で優勝。2位に4打差をつけた。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはスージー・マックスウェル・バーニング、全米女子プロはメアリー・ミルズが優勝。この年は二つの大会がメジャーで、ディナショアやカナダの大会に現在の区分をさかのぼって当てはめない。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    年間最優秀選手はキャシー・ウィットワース、平均ストロークのヴェア・トロフィーはジュディ・ランキン。賞金首位のキャシー・ウィットワースと並べると、一年の強さを測る物差しが見える。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    尾崎将司が国内男子の賞金首位に

    尾崎将司が43,814,000円で賞金ランキング首位。ツアー制度が始まった年の年間王者になった。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    樋口久子、年間7勝で賞金女王

    樋口久子が12,627,000円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間7勝。6年連続の賞金女王。

  3. 大会

    ブライアン・アルダの日本オープン

    ブライアン・アルダが茨木カンツリー倶楽部 西コース (大阪府)で行われた日本オープンに優勝。合計278打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは67で回った。

  4. 大会

    青木功の日本プロゴルフ選手権

    青木功が岐阜関カントリークラブ (岐阜県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計275打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは73で回った。

  5. 11月

    小林法子、日本女子オープンの頂点へ

    名四で行われた日本女子オープンは、小林法子が合計219打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 8月

    樋口久子、日本女子プロを制す

    樋口久子が貞宝カントリークラブ(愛知)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計218打、4アンダーで2位に10打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1973

大会を、一年のツアーとして。

日本男子のツアー制度は1973年に始まった。1957年のカナダカップや、1960年に始まるクラウンズを経た時代。個々の大会の歴史に、年間を通じたツアーという軸が加わる節目だった。

十八のグリーンを、全て捉える。

全米オープンの最終日、ジョニー・ミラーは首位と6打差から63打を出して逆転した。USGAの回顧によれば、18ホール全てでパーオン。難コースのオークモントを舞台に、1打差で勝った。

全英は、首位を譲らない勝利。

トゥルーンではトム・ワイスコフが各ラウンドを単独首位で終え、合計276打で優勝した。ミラーとニール・コールズに3打差。全米の大逆転とは違う、四ラウンドを通じて先頭に立つ勝ち方だった。