ゴルフ史

1978年

聖地のニクラウスと、軽くなるゴルフシューズ。

1978年。グランドモナークスーパーを道具の入口に、青木功と樋口久子が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。ニクラウスがセントアンドリュースで三度目の全英優勝。日本勢も上位を争った同じ年、ミズノは軽いナイロンソールのシューズを開発した。コースを歩く足元にも変化が生まれる。

この年を象徴するドライバー

1977年登場のMIZUNO グランドモナークスーパー。当時のドライバーの実物写真。

1977年登場のグランドモナークスーパーを、この年の道具を思い出す一本に。木目の見えるヘッドにUCVシャフト。グランドモナークスーパーは、木製ウッドの時代を映す代表モデル。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1978シーズン

    トム・ワトソン

    $362,428.93

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1978シーズン

    ナンシー・ロペス

    $189,814

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1978シーズン

    青木功

    ¥62,987,200

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。

  • 日本女子 · JLPGA

    1978シーズン

    樋口久子

    ¥11,664,650

    年間賞金ランキング 1位

    年間3勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時2大会。ディナショアはまだメジャー昇格前。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。国内男子は当時の賞金加算対象を集計し、現行のツアー区分を過去へそのまま当てはめない。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1978年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    ゲーリー・プレーヤー、オーガスタの頂点へ

    ゲーリー・プレーヤーが277打。278打にはトム・ワトソンら3人が並び、1打差の争いを制した。プレーヤーにとって3度目のマスターズ優勝だった。

  2. 6月

    アンディ・ノースの全米オープン

    アンディ・ノースが285打で優勝。デーブ・ストックトンとJ・C・スニードに1打差。チェリーヒルズで最後まで差の小さい勝負を制した。

  3. 7月

    ジャック・ニクラウス、全英で刻んだ281打

    ジャック・ニクラウスが全英オープンを281打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    ジョン・マハフィー、全米プロを制す

    オークモントの全米プロは、ジョン・マハフィーが合計276打で優勝。同点で終えた争いは、プレーオフで決着した。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはホリス・ステーシー、全米女子プロはナンシー・ロペスが優勝。この年は二つの大会がメジャーで、ディナショアやカナダの大会に現在の区分をさかのぼって当てはめない。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    ナンシー・ロペスが賞金首位、年間最優秀選手、平均ストロークのヴェア・トロフィーをそろえた。一大会の優勝だけでなく、年間を通じた強さでもツアーの中心に立った。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    青木功が国内男子の賞金首位に

    青木功が62,987,200円で賞金ランキング首位。前年とは違う選手が年間の頂点に立った。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    樋口久子、年間3勝で賞金女王

    樋口久子が11,664,650円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間3勝。1977年の大迫たつ子に一度譲ったタイトルを、再び手にした。

  3. 大会

    セベ・バレステロスの日本オープン

    セベ・バレステロスが横浜カントリークラブ 西コース (神奈川県)で行われた日本オープンに優勝。合計281打でタイトルを獲得した。前年からの連覇となった。

  4. 大会

    小林富士夫の日本プロゴルフ選手権

    小林富士夫が小樽カントリー倶楽部 (北海道)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計281打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは67で回った。

  5. 9月

    清元登子、日本女子オープンの頂点へ

    ローズベイで行われた日本女子オープンは、清元登子が合計219打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 7月

    森口祐子、日本女子プロを制す

    森口祐子がPLカントリークラブ(大阪)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計215打、7アンダーで2位に1打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1978

ニクラウス、最終日はボギーなし。

ニクラウスは最終ラウンドをボギーなしの69打で回り、合計281打で優勝した。サイモン・オーウェン、ベン・クレンショー、トム・カイトに2打差。全英三勝目は再びセントアンドリュースだった。

青木と中嶋も、リンクスを攻めた。

青木功は最初の二日間に首位争いへ加わった。中嶋常幸は第三ラウンドの17番で、パットがバンカーに入り9打を要する。世界の舞台での挑戦と、ロードホールの難しさが同じ大会に刻まれた。

革底の常識から、軽い靴底へ。

ミズノはナイロンソール「DURA SOLE NOVA」を採用したゴルフシューズを開発した。メーカー史が伝えるのは、革底が基本だった時代からの軽量化。クラブだけでなく、歩き続ける足元も変わっていた。