ゴルフ史

1980年

世界のAOKI、全米2位とミュアフィールドの63。

1980年。ミズノスタッフ MSを道具の入口に、青木功と大迫たつ子が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。青木功が全米オープンでニクラウスに2打差の2位。続く全英では63打を出した。日本の選手が世界のトップと渡り合う姿が、二つのメジャーに残った。

この年を象徴するドライバー

1980年登場のMIZUNO ミズノスタッフ MS。当時のドライバーの実物写真。

ソールだけでなく、木目にも一本ごとの表情があった。1980年のミズノスタッフ MSシリーズに残る木製ドライバー。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1980シーズン

    トム・ワトソン

    $530,808.33

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1980シーズン

    ベス・ダニエル

    $231,000

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1980シーズン

    青木功

    ¥60,532,660

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。

  • 日本女子 · JLPGA

    1980シーズン

    大迫たつ子

    ¥23,594,744

    年間賞金ランキング 1位

    年間3勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時3大会。ディナショアはまだメジャー昇格前。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。国内男子は当時の賞金加算対象を集計し、現行のツアー区分を過去へそのまま当てはめない。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1980年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    セベ・バレステロス、オーガスタの頂点へ

    セベ・バレステロスが275打でマスターズ初優勝。前年の全英に続くメジャータイトルで、英国のリンクスだけでなくオーガスタでも勝てる強さを示した。

  2. 6月

    ジャック・ニクラウスの全米オープン

    ジャック・ニクラウスが272打で優勝、青木功は274打で2位。バルタスロールで続いた二人の競り合いは、日本のゴルファーにも忘れられない全米になった。

  3. 7月

    トム・ワトソン、全英で刻んだ271打

    トム・ワトソンが全英オープンを271打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    ジャック・ニクラウス、全米プロを制す

    オークヒルの全米プロは、ジャック・ニクラウスが合計274打で優勝。2位に7打差をつけた。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはエイミー・オルコット、全米女子プロはサリー・リトルが優勝。カナダのピーター・ジャクソン・クラシックも含む3大会の時代だった。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    年間最優秀選手はベス・ダニエル、平均ストロークのヴェア・トロフィーはエイミー・オルコット。賞金首位のベス・ダニエルと並べると、一年の強さを測る物差しが見える。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    青木功が国内男子の賞金首位に

    青木功が60,532,660円で賞金ランキング首位。3年連続のタイトルとなった。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    大迫たつ子、年間3勝で賞金女王

    大迫たつ子が23,594,744円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間3勝。

  3. 大会

    菊地勝司の日本オープン

    菊地勝司が相模原ゴルフクラブ 東コース (神奈川県)で行われた日本オープンに優勝。合計296打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは80で回った。

  4. 大会

    山本善隆の日本プロゴルフ選手権

    山本善隆がノーザンカントリークラブ 赤城ゴルフ場 (群馬県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計282打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは68で回った。

  5. 9月

    樋口久子、日本女子オープンの頂点へ

    春日井(西)で行われた日本女子オープンは、樋口久子が合計216打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 7月

    大迫たつ子、日本女子プロを制す

    大迫たつ子が蒲生ゴルフクラブ(滋賀)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計212打、4アンダーで2位に4打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1980

全米で、ニクラウスを追い続ける。

バルタスロールの全米オープンで、青木功は合計274打。272打のニクラウスに2打差の2位となった。優勝には届かなかったが、日本の選手が世界の強豪と競う姿を、四ラウンドにわたり見せた。

九つの3と、九つの4。

全英の第三ラウンドでは、青木がミュアフィールドで63打を記録した。スコアカードを構成したのは九つの3と九つの4。全米での2位に続き、リンクスでも数字に残るラウンドを作った。

日曜の最終日を、初めて予定した全英。

この年の全英は、最終日を日曜とする日程が初めて組まれた大会。トム・ワトソンが合計271打で、リー・トレビノに4打差をつけて勝った。自身三度目の全英優勝も、ミュアフィールドで手にした。