ゴルフ史

1981年

青木は米ツアーへ、ロジャースは全英王者へ。

1981年。グランドモナーク EXを道具の入口に、青木功と岡本綾子が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。全米2位の翌年、青木功が米ツアーへ本格参戦した。全英ではビル・ロジャースが優勝。ティー時刻を読み違えかけた選手が、最後にはジャグを抱える。

この年を象徴するドライバー

1981年登場のMIZUNO グランドモナーク EX。当時のドライバーの実物写真。

黒いクラウンと赤いフェースインサートが目印。グランドモナーク EXで、木製ウッドの時代を振り返る。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1981シーズン

    トム・カイト

    $375,698.84

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1981シーズン

    ベス・ダニエル

    $206,998

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1981シーズン

    青木功

    ¥57,262,941

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。

  • 日本女子 · JLPGA

    1981シーズン

    岡本綾子

    ¥32,333,465

    年間賞金ランキング 1位

    年間8勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時3大会。ディナショアはまだメジャー昇格前。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。国内男子は当時の賞金加算対象を集計し、現行のツアー区分を過去へそのまま当てはめない。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1981年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    トム・ワトソン、オーガスタの頂点へ

    トム・ワトソンが280打で優勝。ジョニー・ミラーとジャック・ニクラウスに2打差をつけた。1977年に続く、二つ目のグリーンジャケットだった。

  2. 6月

    デビッド・グラハムの全米オープン

    デビッド・グラハムが273打で全米オープン優勝。1979年の全米プロに続くメジャータイトルをメリオンで獲得した。

  3. 7月

    ビル・ロジャース、全英で刻んだ276打

    ビル・ロジャースが全英オープンを276打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    ラリー・ネルソン、全米プロを制す

    アトランタ・アスレチッククラブの全米プロは、ラリー・ネルソンが合計273打で優勝。2位に4打差をつけた。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはパット・ブラッドリー、全米女子プロはドナ・カポニが優勝。カナダのピーター・ジャクソン・クラシックも含む3大会の時代だった。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    年間最優秀選手はジョアン・カーナー、平均ストロークのヴェア・トロフィーはジョアン・カーナー。賞金首位のベス・ダニエルと並べると、一年の強さを測る物差しが見える。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    青木功が国内男子の賞金首位に

    青木功が57,262,941円で賞金ランキング首位。4年連続のタイトルとなった。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    岡本綾子、年間8勝で賞金女王

    岡本綾子が32,333,465円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間8勝。

  3. 大会

    羽川豊の日本オープン

    羽川豊が日本ラインゴルフ倶楽部 (岐阜県)で行われた日本オープンに優勝。合計280打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは68で回った。

  4. 大会

    青木功の日本プロゴルフ選手権

    青木功が札幌後楽園カントリークラブ (北海道)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計277打でタイトルを獲得した。年間賞金首位の選手が、主要選手権でも結果を残した。

  5. 7月

    大迫たつ子、日本女子オープンの頂点へ

    総成で行われた日本女子オープンは、大迫たつ子が合計213打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 9月

    鈴木美重子、日本女子プロを制す

    鈴木美重子が五井カントリークラブ(千葉)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計213打、3アンダーで同スコアの争いをプレーオフで制した。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1981

一度の好成績から、継続する挑戦へ。

1980年の全米オープン2位を経て、青木功は1981年に米ツアーへ本格参戦した。JGTOの回顧は、翌年のシード獲得、さらに1983年のハワイアンオープン優勝へと続く挑戦を記している。

危うく、スタートに間に合わない。

全英初日、ビル・ロジャースはティー時刻を読み違え、練習グリーンにいた。記者に指摘されて一番ティーへ急ぎ、何とか間に合う。32年ぶりに全英を迎えた会場で、王者の一週間は慌ただしく始まった。

最終日は、一打差まで迫られて。

第三ラウンドを終えたロジャースのリードは5打。最終日はベルンハルト・ランガーに1打差まで迫られたが、9、10、12番のバーディで再び離した。合計276打、4打差の優勝だった。