ゴルフ史

1986年

46歳のニクラウスと、ノーマンの最初のメジャー。

1986年。オールマイティー WXを道具の入口に、中嶋常幸と涂阿玉が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。46歳のニクラウスが、六度目のマスターズ優勝。ノーマンは四大大会すべてで最終日を首位から迎え、全英で初メジャーをつかんだ。

この年を象徴するドライバー

1986年登場のMIZUNO オールマイティー WX。当時のドライバーの実物写真。

シルバーのヘッドを持つオールマイティー WX。素材も見た目も変わっていく1980年代の一本。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1986シーズン

    グレッグ・ノーマン

    $653,296

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1986シーズン

    パット・ブラッドリー

    $492,021

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1986シーズン

    中嶋常幸

    ¥90,202,066

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。国内優勝は6勝。

  • 日本女子 · JLPGA

    1986シーズン

    涂阿玉

    ¥62,435,225

    年間賞金ランキング 1位

    年間9勝。5年連続の賞金女王。

女子メジャーは当時4大会。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。国内男子は当時の賞金加算対象を集計し、現行のツアー区分を過去へそのまま当てはめない。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1986年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    ジャック・ニクラウス、オーガスタの頂点へ

    46歳のジャック・ニクラウスが279打でマスターズ6勝目。最終日の後半9ホールを30打で回り、グレッグ・ノーマンとトム・カイトに1打差をつけた。

  2. 6月

    レイモンド・フロイドの全米オープン

    レイモンド・フロイドが279打で優勝。シネコックヒルズで全米オープンのタイトルを獲得し、マスターズと全米プロに続く種類のメジャーを手にした。

  3. 7月

    グレッグ・ノーマン、全英で刻んだ280打

    グレッグ・ノーマンが全英オープンを280打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    ボブ・ツウェイ、全米プロを制す

    インバネスの全米プロは、ボブ・ツウェイが合計276打で優勝。2位に2打差をつけた。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    パット・ブラッドリーがメジャー3勝。全米女子オープンはジェーン・ゲデス、全米女子プロはパット・ブラッドリーが優勝。年間の優勝者一覧から、女子のもう一つの勢力図も見えてくる。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    パット・ブラッドリーが賞金首位、年間最優秀選手、平均ストロークのヴェア・トロフィーをそろえた。一大会の優勝だけでなく、年間を通じた強さでもツアーの中心に立った。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    中嶋常幸が国内男子の賞金首位に

    中嶋常幸が90,202,066円で賞金ランキング首位。2年連続のタイトルとなった。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    涂阿玉、年間9勝で賞金女王

    涂阿玉が62,435,225円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間9勝。5年連続の賞金女王。

  3. 大会

    中嶋常幸の日本オープン

    中嶋常幸が戸塚カントリー倶楽部 西コース (神奈川県)で行われた日本オープンに優勝。合計284打でタイトルを獲得した。前年からの連覇となった。

  4. 大会

    青木功の日本プロゴルフ選手権

    青木功が日本ラインゴルフ倶楽部 (岐阜県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計272打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは69で回った。

  5. 7月

    涂阿玉、日本女子オープンの頂点へ

    近江で行われた日本女子オープンは、涂阿玉が合計293打で優勝。賞金女王のタイトルとともに、日本一を決める大会でも強さを示した。

  6. 9月

    生駒佳与子、日本女子プロを制す

    生駒佳与子がABCゴルフクラブ(兵庫)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計280打、8アンダーで同スコアの争いをプレーオフで制した。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1986

六度目の、グリーンジャケット。

ニクラウスは46歳でマスターズに優勝した。六度目の大会制覇で、自身18勝目、最後のプロメジャー優勝となる。最初のマスターズ優勝は1963年。23年を隔てて、再び同じ大会の頂点に立った。

後半九ホールは、30打。

最終日のニクラウスは15番でイーグル、16、17番で連続バーディ。後半を30打、ラウンドを65打で回った。長いキャリアを語る数字だけでなく、最後の九ホールに一気に伸ばした勝利だった。

土曜の首位を、全英では勝利へ。

グレッグ・ノーマンは四大大会全てで54ホール終了時に首位に立ったが、勝ったのは全英だった。ターンベリーで合計280打、5打差の初メジャー優勝。第二ラウンドには63打も記録した。