ゴルフ史

1992年

キャロウェイ上場。ファルドは終盤の四ホールへ。

1992年。初代ビッグバーサを道具の入口に、尾崎将司と塩谷育代が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。ビッグバーサが登場した翌年、キャロウェイは株式市場へ。ミュアフィールドでは、ファルドが一度失った首位を取り戻す。

この年を象徴するドライバー

初代ビッグバーサのステンレス製ヘッド。ソールにBIG BERTHAの刻印。

1991年登場の初代ビッグバーサを、この年を思い出す一本に。190ccのステンレスヘッドと短いホーゼルが、大型メタルウッドへの流れを作った。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1992シーズン

    フレッド・カプルス

    $1,344,188

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1992シーズン

    ドッティ・ペッパー

    $693,335

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1992シーズン

    尾崎将司

    ¥186,816,466

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。国内優勝は6勝。

  • 日本女子 · JLPGA

    1992シーズン

    塩谷育代

    ¥57,799,649

    年間賞金ランキング 1位

    年間1勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時4大会。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1992年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    フレッド・カプルス、オーガスタの頂点へ

    フレッド・カプルスが275打で優勝。レイモンド・フロイドに2打差をつけ、初めてのグリーンジャケットを獲得した。米男子の年間賞金首位にも立った。

  2. 6月

    トム・カイトの全米オープン

    トム・カイトが285打で全米オープン優勝。前年まで重ねてきたツアーでの活躍に、メジャータイトルが加わった。会場はペブルビーチだった。

  3. 7月

    ニック・ファルド、全英で刻んだ272打

    ニック・ファルドが全英オープンを272打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    ニック・プライス、全米プロを制す

    ベルリーブの全米プロは、ニック・プライスが合計278打で優勝。2位に3打差をつけた。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはパティ・シーハン、全米女子プロはベッツィ・キングが優勝。年間の優勝者一覧から、女子のもう一つの勢力図も見えてくる。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    ドッティ・ペッパーが賞金首位、年間最優秀選手、平均ストロークのヴェア・トロフィーをそろえた。一大会の優勝だけでなく、年間を通じた強さでもツアーの中心に立った。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    尾崎将司が国内男子の賞金首位に

    尾崎将司が186,816,466円で賞金ランキング首位。前年とは違う選手が年間の頂点に立った。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    塩谷育代、年間1勝で賞金女王

    塩谷育代が57,799,649円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間1勝。

  3. 大会

    尾崎将司の日本オープン

    尾崎将司が龍ケ崎カントリー倶楽部 (茨城県)で行われた日本オープンに優勝。合計277打でタイトルを獲得した。年間賞金首位の選手が、主要選手権でも結果を残した。

  4. 大会

    倉本昌弘の日本プロゴルフ選手権

    倉本昌弘が下秋間カントリー倶楽部 (群馬県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計281打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは71で回った。

  5. 6月

    日蔭温子、日本女子オープンの頂点へ

    名神八日市で行われた日本女子オープンは、日蔭温子が合計287打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 9月

    具玉姫、日本女子プロを制す

    具玉姫が平川カントリークラブ(千葉)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計285打、3アンダーで2位に2打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1992

ビッグバーサの翌年、上場。

キャロウェイの年次報告書は、1992年のニューヨーク証券取引所上場を記している。銘柄コードはELY。1991年のビッグバーサ・ドライバー発売から一年後、道具の名前を広めた会社は、事業の歩みも進めた。

二日目64打、合計130打。

ニック・ファルドは全英の二日目に64打を記録し、36ホール130打という当時の大会記録を作った。最終日は4打リードで出たものの、残り四ホールではジョン・クックに2打遅れる展開になった。

15番から、流れを戻す。

ファルドは15番で低い5番アイアンを約3フィートにつけてバーディー。16番をパー、17番をバーディーとし、18番もパーで締めた。合計272打、クックに1打差。六年間で三度目の全英優勝だった。