ゴルフ史

1993年

レイグランデWFと、ノーマンの267打。

1993年。初代ビッグバーサを道具の入口に、飯合肇と平瀬真由美が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。日本ではツーピースボールの新しい名前が加わり、全英ではグレッグ・ノーマンが四日間をすべて60台で回った。

この年を象徴するドライバー

初代ビッグバーサのステンレス製ヘッド。ソールにBIG BERTHAの刻印。

1991年登場の初代ビッグバーサを、この年を思い出す一本に。190ccのステンレスヘッドと短いホーゼルが、大型メタルウッドへの流れを作った。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1993シーズン

    ニック・プライス

    $1,478,557

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1993シーズン

    ベッツィ・キング

    $595,992

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1993シーズン

    飯合肇

    ¥148,718,200

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。国内優勝は3勝。

  • 日本女子 · JLPGA

    1993シーズン

    平瀬真由美

    ¥81,474,399

    年間賞金ランキング 1位

    年間3勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時4大会。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1993年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    ベルンハルト・ランガー、オーガスタの頂点へ

    ベルンハルト・ランガーが277打で優勝。チップ・ベックに4打差をつけ、1985年に続く2度目のマスターズ制覇。春の主役に再び戻ってきた。

  2. 6月

    リー・ジャンセンの全米オープン

    リー・ジャンセンが272打で優勝。ペイン・スチュワートに2打差をつけ、バルタスロールの全米オープンを制した。

  3. 7月

    グレッグ・ノーマン、全英で刻んだ267打

    グレッグ・ノーマンが全英オープンを267打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    ポール・エイジンガー、全米プロを制す

    インバネスの全米プロは、ポール・エイジンガーが合計272打で優勝。同点で終えた争いは、プレーオフで決着した。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはローリー・マーテン、全米女子プロはパティ・シーハンが優勝。年間の優勝者一覧から、女子のもう一つの勢力図も見えてくる。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    ベッツィ・キングが賞金首位、年間最優秀選手、平均ストロークのヴェア・トロフィーをそろえた。一大会の優勝だけでなく、年間を通じた強さでもツアーの中心に立った。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    飯合肇が国内男子の賞金首位に

    飯合肇が148,718,200円で賞金ランキング首位。前年とは違う選手が年間の頂点に立った。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    平瀬真由美、年間3勝で賞金女王

    平瀬真由美が81,474,399円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間3勝。

  3. 大会

    奥田靖己の日本オープン

    奥田靖己が琵琶湖カントリー倶楽部 (滋賀県)で行われた日本オープンに優勝。合計281打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは69で回った。

  4. 大会

    尾崎将司の日本プロゴルフ選手権

    尾崎将司がスポーツ振興カントリー倶楽部 (兵庫県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計278打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは70で回った。

  5. 6月

    岡本綾子、日本女子オープンの頂点へ

    東名古屋(西)で行われた日本女子オープンは、岡本綾子が合計288打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 9月

    原田香里、日本女子プロを制す

    原田香里が旭国際浜村温泉ゴルフクラブ(鳥取)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計284打、4アンダーで2位に3打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1993

レイグランデ、その名の記憶。

ブリヂストンスポーツの公式沿革は、1993年にツーピースボール「レイグランデWF」の発売を記している。

最後の日に、64打。

ノーマンは66、68、69打で三日間を終え、最終日は64打。合計267打でファルドに2打差をつけた。1977年にトム・ワトソンが記録した268打を上回る、当時の全英最少優勝スコアだった。

四日間、すべて60台。

ノーマンとアーニー・エルスは、全英で初めて四ラウンドすべてを70打未満で回った選手になった。最終日の一発だけではなく、四日間続いたスコアの並びにも、この勝利の強さが残っている。