ゴルフ史

1994年

キャメロンが提携。プライスは二つのメジャーへ。

1994年。初代ビッグバーサを道具の入口に、尾崎将司と平瀬真由美が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。スコッティ・キャメロンのブランドが新しい歩みに入った年。ターンベリーでは、プライスが最後の三ホールで優勝を引き寄せた。

この年を象徴するドライバー

初代ビッグバーサのステンレス製ヘッド。ソールにBIG BERTHAの刻印。

1991年登場の初代ビッグバーサを、この年を思い出す一本に。190ccのステンレスヘッドと短いホーゼルが、大型メタルウッドへの流れを作った。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1994シーズン

    ニック・プライス

    $1,499,927

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1994シーズン

    ローラ・デービース

    $687,201

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1994シーズン

    尾崎将司

    ¥215,468,000

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。国内優勝は7勝。

  • 日本女子 · JLPGA

    1994シーズン

    平瀬真由美

    ¥69,817,958

    年間賞金ランキング 1位

    年間4勝。2年連続の賞金女王。

女子メジャーは当時4大会。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1994年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    ホセ・マリア・オラサバル、オーガスタの頂点へ

    ホセ・マリア・オラサバルが279打で優勝。トム・レーマンを1打抑えた。セベに続き、スペインの選手がオーガスタの頂点に立った。

  2. 6月

    アーニー・エルスの全米オープン

    アーニー・エルス、コリン・モンゴメリー、ローレン・ロバーツが279打。プレーオフを勝ち抜いたエルスが、オークモントで初めてのメジャーを手にした。

  3. 7月

    ニック・プライス、全英で刻んだ268打

    ニック・プライスが全英オープンを268打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    ニック・プライス、全米プロを制す

    サザンヒルズの全米プロは、ニック・プライスが合計269打で優勝。2位に6打差をつけた。全英に続く優勝で、夏のメジャーを二つ制した。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    当時の女子メジャーは、すべて異なる選手が制した。全米女子オープンはパティ・シーハン、全米女子プロはローラ・デービースが優勝。年間の優勝者一覧から、女子のもう一つの勢力図も見えてくる。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    年間最優秀選手はベス・ダニエル、平均ストロークのヴェア・トロフィーはベス・ダニエル。賞金首位のローラ・デービースと並べると、一年の強さを測る物差しが見える。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    尾崎将司が国内男子の賞金首位に

    尾崎将司が215,468,000円で賞金ランキング首位。前年とは違う選手が年間の頂点に立った。大会ごとの勝者に加え、一年を通じた賞金争いでもこの名前を覚えておきたい。

  2. 年間

    平瀬真由美、年間4勝で賞金女王

    平瀬真由美が69,817,958円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間4勝。2年連続の賞金女王。

  3. 大会

    尾崎将司の日本オープン

    尾崎将司が四日市カンツリー倶楽部 (三重県)で行われた日本オープンに優勝。合計270打でタイトルを獲得した。年間賞金首位の選手が、主要選手権でも結果を残した。

  4. 大会

    合田洋の日本プロゴルフ選手権

    合田洋がレイクグリーンゴルフ倶楽部 (岐阜県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計279打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは73で回った。

  5. 6月

    服部道子、日本女子オープンの頂点へ

    武蔵(笹井)で行われた日本女子オープンは、服部道子が合計287打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 9月

    日吉久美子、日本女子プロを制す

    日吉久美子が穂高カントリークラブ(長野)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計285打、3アンダーで2位に2打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1994

パターの作り手が、タイトリストへ。

1994年9月、Cameron Golf Internationalはアクシネットと提携した。公式アーカイブには、支えてくれた人たちへの感謝を込め、AMFの刻印を入れた限定パター200本も残る。会社の節目が、一本のパターにも刻まれた。

16番バーディー、17番イーグル。

ニック・プライスは全英最終日の16番でバーディーを奪い、17番では約50フィートのイーグルパットを沈めた。18番をパーで終え、268打。最終ホールでボギーを打ったイェスパー・パーネビックに1打差で勝った。

全英のあと、全米プロも。

プライスはこの数週間後に全米プロも制した。1992年の全米プロで初めて手にしたメジャー優勝が、この年は二つに増える。ターンベリーの長いパットは、その夏を象徴する一打になった。