ゴルフ史

2003年

高校生の宮里藍。世界396位の全英王者。

18歳の宮里藍がアマチュア優勝、不動裕理は年間10勝。世界の男子メジャーには四人の初優勝者が現れた。R510 TPを目印に、国内外の大きな変化をたどる。

この年を象徴するドライバー

2003年のテーラーメイドR510 TPドライバーのソール。

黒いソールのTPバッジと、390ccのヘッド。純正シャフトにSPEEDERを備えたR510 TP。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    2003シーズン

    ビジェイ・シン

    $7,573,907

    公式賞金ランキング 1位

    公式賞金首位を獲得。メジャー4大会ではすべて別の初優勝者が生まれた。

  • 米女子 · LPGA

    2003シーズン

    アニカ・ソレンスタム

    $2,029,506

    賞金ランキング 1位

    年間6勝で賞金首位と年間最優秀選手。ヴェア・トロフィーはパク・セリ。

  • 日本男子 · JGTO

    2003シーズン

    伊澤利光

    ¥135,454,300

    賞金ランキング 1位(海外メジャー含む)

    7月の2週連続優勝で年間2勝。国内のみの額は100,748,300円。

  • 日本女子 · JLPGA

    2003シーズン

    不動裕理

    ¥149,325,679

    賞金ランキング 1位

    24試合で年間10勝、4年連続賞金女王。部門別ランキング9部門も制した。

米男子は暦年の2003シーズンで、FedExCup開始前。男子メジャーは4大会すべてでメジャー初優勝者が誕生した。女子メジャーは4大会。賞金首位と年間最優秀選手のアニカ・ソレンスタム、ヴェア・トロフィーのパク・セリを区別する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

2003年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

男子メジャーに四人の初優勝者。女子ではコロニアルへの挑戦と月曜の激戦。

  1. 4月

    ウィア、カナダ初の男子メジャー王者

    マイク・ウィアがマスターズでプレーオフを制した。左打ちの選手がオーガスタで初めて勝ち、カナダにも男子メジャータイトルをもたらした。

  2. 5月

    ソレンスタム、男子ツアーのコロニアルへ

    アニカ・ソレンスタムがPGA TOURのコロニアルに出場した。女子選手の出場はベーブ・ザハリアス以来、58年ぶり。71、74打で予選通過はならなかったが、ツアーを越える挑戦が注目を集めた。

  3. 6月

    フューリック、全米オープンで初メジャー

    ジム・フューリックが全米オープンを272打、通算8アンダーで制した。オリンピアフィールズで2位に3打差。独特のスウィングで知られる選手が、メジャーの勝者になった。

  4. 7月

    ランキ、3人の月曜プレーオフを制す

    ヒラリー・ランキが全米女子オープンでプロ初優勝。3人が並んだ月曜の18ホールプレーオフで、最後にバーディーを決めて勝ち切った。予選会から進んだ選手が、大きなタイトルをつかんだ。

  5. 7月

    世界396位のカーティスが全英王者に

    ベン・カーティスが初出場の全英オープンで優勝。世界ランキング396位で臨んだロイヤルセントジョージズを、283打で終えた。最後までアンダーパーを守った一人が、クラレットジャグを手にした。

  6. 8月

    ミキール、全米プロでツアー初優勝

    ショーン・ミキールがオークヒルの全米プロを制した。最終18番のアイアンをピンそばへ寄せ、メジャーでPGA TOUR初優勝。四つの男子メジャーに、新しい勝者がそろった。

日本のゴルフ

高校生の宮里藍、年間10勝の不動、男子の国内外のタイトル。

  1. 5月

    片山晋呉、日本プロを初めて制す

    片山晋呉が美浦ゴルフ倶楽部の日本プロで優勝した。大会前から何度もコースへ足を運び、準備を重ねてつかんだ国内メジャー。プロ日本一のタイトルが加わった。

  2. 7月

    伊澤利光、宍戸と広島で2週連続優勝

    伊澤利光が日本ゴルフツアー選手権を制し、翌週のウッドワンオープン広島でも優勝した。7月の2連勝が、この年の年間2勝。2001年以来二度目の賞金王へ進んだ。

  3. 9月

    18歳の宮里藍、アマチュアでツアー優勝

    宮里藍がミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで優勝した。18歳101日の高校3年生が、30年ぶりのアマチュア優勝。日本女子に、新しいヒロインが現れた。

  4. 10月

    深堀圭一郎、最終日64で日本オープン優勝

    深堀圭一郎が日光カンツリー倶楽部の日本オープン最終日に64を記録した。通算8アンダー、276打で大会初優勝。四日間の最後に伸ばしたスコアが、日本一のタイトルへつながった。

  5. 10月

    丸山茂樹、米ツアー3年連続の勝利

    丸山茂樹がグリーンズボロのクライスラークラシックで優勝した。米ツアー通算3勝目は、3年連続の優勝でもあった。日本から米国へ渡って積み重ねた勝利が、また一つ増えた。

  6. 11月・年間

    不動裕理、年間10勝と9部門制覇

    不動裕理が最終戦も制し、24試合で年間10勝を記録した。賞金首位に加え、平均ストロークなど部門別ランキング9部門でもトップに。勝ち数と安定感の両方で、シーズンを圧倒した。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 2003

高校三年生が、ツアーで勝った。

宮里藍はミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンを18歳101日で制した。まだアマチュアの高校三年生。JLPGAの回顧は、1973年の清元登子以来、30年ぶりのアマチュア優勝だったと振り返る。

初めての全英、初めてのリンクス。

26歳のベン・カーティスは、世界ランキング396位で全英へ来た。リンクスでの競技も全英も初めて。72、72、70、69打と回り、合計283打で四日間を終えた。

一人だけ、アンダーパー。

トーマス・ビヨンは終盤にリードを失い、ビジェイ・シンとともに284打。カーティスだけがアンダーパーを守り、1打差で優勝した。大会に初めて出た選手が、最後にはジャグを持っていた。