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ギア/シャフト 調査・執筆 公開

アイアンシャフトの違いと選び方

DG・モーダス・NS・KBS・カーボンを比較

7番はそこそこ打てるのに、5番と6番の距離が変わらない。練習場では平気だった重さが、後半になるとつらい。軽いシャフトを打ったら振りやすかったけれど、今度は短い番手が左へ行く。アイアンのシャフト選びでは、そんな食い違いが起こる。

DGかモーダスか、スチールかカーボンか。その名前から先に決めると、同じシリーズの中でも感触が違うことを見落としやすい。残したいのは重さなのか、切り返しの間なのか。それとも、当たり際に先が戻って球を拾う感触なのか。

ここではメーカーをまたいで比較する。今のアイアンで嫌な球を一つ決め、次に打つ二本を探そう。カーボンでも重量を残せるし、スチールでも軽くしならせる選択肢がある。

国内で案内される主要なアイアン用モデルを中心に、既存の個別記事で照合した公式仕様と本人試打を横断して整理しています。公表重量はカット前で、カーボンの番手別仕様は7番用など基準を併記。メーカーの設計説明と試打者の感触を分け、別条件の計測値から性能順位は作っていません。

シャフトを替えて、どの一球をよくしたい?

いま使っているシャフト名と硬さ、7番のロフト、普段のキャリーを確認するところから始めたい。買い替えなら、まず気になるヘッドの標準採用シャフトを打つ。そこで欲しい高さと距離が出るなら、その組み合わせでいい。

リシャフトを考えているなら、今のクラブを試打の比較相手として持っていく。新しいヘッド、新しいシャフト、違うロフトが一度に重なると、何がよかったのか分かりにくくなる。

いちばん困っている球と、最初に変えてみること
いまの不満先に比べるもの残したい結果
後半になると重く、当たりが薄くなる少し軽い仕様。ただし同重量のRも候補に残す力が抜けた球でもキャリーが届く
重さは合うが、切り返しでしなりを感じない近い重量で、中間や手元が動く設計しならせようと力まず、普段のテンポで打てる
長い番手だけ低く、奥へ転がる高さを出す設計と、長い番手のしなり5番・6番のキャリー差と落ち際の高さ
左へ巻くのが怖く、合わせて振っている近い重量で、当たり際の動きが違うもの強く振った左ミスと、加減した右ミスの両方が減る

左のミスにはヘッドのライ角、フェースの向き、打点も関わる。硬くしたら直ると決めつけず、工房では球の外れ方まで伝えたい。

モデル名より、打つ仕様の重さを見る

モーダス115 Sは118.5g、120 Sは114g。「120から115へ落とせば軽くなる」とは限らない。DGのS200も、HTと105では別の重量帯になる。モデル名と硬さをセットで見ないと、比較相手を選び違える。

スチールの公表重量の例。すべてカット前で、完成クラブの重量ではない
モデル・仕様公表重量比較するときに押さえること
750GH neo S/850GH neo S78g/88gneoでも10g刻みの軽重がある
950GH S/950GH neo Sどちらも98g同じ重さでしなり方を比べられる
DG105 S200/MODUS 105 S103g/106.5g名前が105でも同重量ではない
MODUS 110 S/120 S110g/114g4g差でも、しなる場所は別
DG120 S200/MODUS 115 S118g/118.5g近い公表重量で感触を比べる候補
KBS TOUR S/PROJECT X 6.0どちらも120gSと6.0が同じ硬さという意味ではない
MODUS 130 S/125 S124g/128.5gモデル名の大きい130のほうが軽い
DG HT S200/EX TOUR ISSUE S200129g/131gEXは重量管理を重視する別仕様

素材の長さや番手の基準が違えば、同じ完成長まで切ったあとの重さの差も変わる。表は候補を絞る目安。最後は長さ、総重量、バランス、グリップまで含めた完成クラブで打ちたい。

DGから替えるなら、重さを残す比較と軽くする比較を分ける

Dynamic Gold HTの製品写真
Dynamic Gold HT。HTはラベルの熱転写を指し、メーカーは従来DGと同性能としている。写真:GDOのトゥルーテンパー特設。

DGの重量感が好きなら、まず同じくらいの重さで比べる

標準DGで、切り返しに重みを受け止めてから球へ運ぶ感触が合っている。そこは残し、当たり際の反応だけ変えてみたいなら、MODUS 125 Sは候補になる。公表重量はDG HT S200が129g、125 Sが128.5g。ここは大幅に軽くする比較ではない。

低く抑えた球や短く打つ球を交互に打ち、どちらが距離を合わせやすいかを見る。同じ重さ付近でも、しなりを待つ時間や、自分でヘッドを運ぶ感触は変わり得る。

もう少し軽くしたいなら、DG120とMODUS 115・120

DG120 S200は118g、MODUS 115 Sは118.5g、120 Sは114g。重さを少し落としても手応えが残るかをDG120と115で比べ、もう少し軽さと中間のたわみを試すなら120を足す。

ゴルフパートナーの原試打で山崎康寛が打った例では、DGは打ち出しとスピンを抑えやすく、MODUS 120はしなりを感じて高さを出しやすかった。7番を約30m/sで打った評価で、全員に同じ球が出る比較ではない。それでも、DGから替えるときに「しなりが戻るのを待つ感触」が合うかは、確かめる価値がある。

120の戻りを待つ感じが長すぎるなら、モーダス全体を候補から外さず115や110も打つ。逆に120で力を抜けるようになったなら、球を抑える設計ばかりを追う必要はない。

重量の揃い方にこだわるならEXもある

DG EX TOUR ISSUEには、内部の重量調整で基本重量へ合わせるウエイトロックがある。DGの感触が合い、セット内の重量管理にもこだわりたい人の選択肢だ。軽くするためのEXではなく、重量が揃えば球の曲がりも必ず減るという意味でもない。

モーダスは「粘る120」だけで選ばない

N.S.PRO MODUS³ TOUR 120のメーカー製品写真
MODUS³ TOUR 120。中間部のしなりを使う設計で、モーダス全体を代表する硬さではない。写真:日本シャフト。
モーダス6モデルで、振り心地のどこを比べるか
モデル切り返しから当たりまで球で見たいこと
105軽さの中に張りがあり、素早く振る感触軽くなって振り切れるか。手先で合わせていないか
110先端から中間の剛性と、ヘッド側の重さの感じ方抑えた打ち出しでも長い番手のキャリーが残るか
115105・125の設計の流れ。大きな動きに偏らない感触フルと抑えたショットで距離を揃えられるか
120中間がたわみ、戻る時間を感じる加減しても高さが出るか。待ちすぎて当たり遅れないか
125重量を残し、シャープに自分の球を打ち分ける低く出す球も短く打つ球も重さを使えるか
130中間に張りがあり、先端の動きで高さを出す設計高い球と低く抑える球を打ち分けられるか

105・115・120・125・130の感触は、石井良介によるメーカー特集の試打も参照している。同じSを並べても重さは違うので、「105が一番軟らかい、130が一番硬い」とは並べない。110は先端寄りの重量配分も含め、持った感触から比べたい。

950GH前後は、少し重くするか、同じ重さで動きを変えるか

950GHの98gはちょうどいい。でも、当たり際にもう少し球を拾ってほしい。それなら、同じS98gの950GH neoから打ち比べられる。通常950GHより中間を締め、先端の戻りを使うのがneoの設計だ。

マーク金井が718 AP3で打ったneo Sの例では、手元のしなりと先端の戻りが報告されている。ただし、その試打でR・SRには別のヘッドを使っている。RとSの球筋を、シャフトだけの差として数値比較することはできない。

少し重さを加えて、切り返しでクラブを感じたいならMODUS 105 SやDG105 S200、KBS TOUR LITEの適正重量が候補になる。一方、950GH neoでも長い番手を振り切れないなら850GH neoや750GH neoへ。軽くすることと、硬さを落とすことは分けて試したい。

100g前後で迷ったときの比較
比べるもの変わるもの確認する球
950GH Sと950GH neo S公表重量は同じ。中間と先端の動きいつもの振り方で高さと落ち際が変わるか
950GH neo SとMODUS 105 S重さとしなり方の両方重くしたほうが打点が揃うか。無理に振り込んでいないか
DG105とKBS TOUR LITEの適正仕様同じ100g前後でも、しなりと弾道の狙い切り返しの手応えと、強く振った球の高さ
950GH neoと850GH neo軽量化とモデルごとの設計5番・6番のキャリーと、9番の左ミス

KBSとPROJECT Xは、張り方と高さの出し方で比べる

KBSはTOUR・$-TAPER・C-TAPERを同重量で並べられる

国内のSは、TOURも$-TAPERもC-TAPERも公表120g。メーカーが狙うのは、TOURが高さとしなりを使う基準、$-TAPERが中弾道・低スピン、C-TAPERが低い打ち出し・低スピンという違いだ。

TOURの滑らかさは好きだが、強く振った球が上へ伸びすぎるなら$-TAPERを対照にする。さらに抑えたいならC-TAPER。ただ、5番がすでに低い人まで、低スピンの方向へ進む必要はない。球が強く見えても、キャリーが足りず手前へ落ちていないかを見たい。

PROJECT Xは通常版とLZで、重さを残してしなりを変えられる

通常版6.0とLZ6.0も、公表重量はどちらも120g。通常版は全体に張りを持たせ、LZは手元と先端を締めながら中間をたわませる。Bill Bushの原試打でも、LZは通常版よりしなりと戻りを感じやすかったと報告されている。

手元には重さを残したいのに、しならせようとすると力む人は、通常版とLZの違いを試したい。LZでタイミングが取りやすくなれば意味があるし、戻りの動きが気になるなら通常版の張りが合うこともある。

REDは高さを増やす別の選択肢。6.0は110gなので、通常版6.0からは重さも落ちる。通常版・LZ・REDを、同じ数字の硬さ違いだけで理解すると比較がずれる。

KBS TOUR S、PROJECT X 6.0、MODUS 115 S、DG120 S200は、120g前後でメーカーをまたいで打つ候補になる。ただし硬さの換算表ではない。手元が受け止める感触、中間のたわみ、当たり際の戻りのどれが欲しいかを確かめる組み合わせだ。

カーボンは、軽くするためだけに選ばなくていい

マットブラックのTRAVIL IRON 95 S。グレーの文字と緑のロゴ
TRAVIL IRON 95 Sの公式製品写真。写真:フジクラシャフト。未加工。

スチールの重さは好きだけれど、当たりの響きや切り返しの感触を変えたい。そういう選び方にもカーボンは入る。SteelFiber i125cwは公表125g、TRAVIL 115 Sは7番用118g。カーボンへ替えることと、極端に軽くすることは別の話だ。

90〜100g前後で比べるカーボン4系統。硬さを揃えた表ではない
候補カット前公表重量振って確かめる場所
2025年型MCI 90 S7番用96g手元の張りと、当たり際の先の動き
TRAVIL 95 S7番用99g手元で重さを受け止め、しなり戻りを待つ感触
RAUNE i90 S7番用94g(発売資料の値)中間のしなやかさと、長短の番手のつながり
SteelFiber i95cw95gRとSで変わる切り返しの手応え

カーボンの番手別設計とSteelFiber cwでは素材長などの基準が異なり、この差がそのまま完成重量差にはならない。まず近い重量帯で試す相手を選び、実際のクラブを交互に打つための表だ。

MCIとTRAVILは、当たり際の動きと切り返しの間を比べる

新MCIをEPON AF507の7番で打った吉田朋広は、80Sでは先の動きを感じ、90Sではその動きが控えめだったと書いている。MCIならどの重量も大きく走る、とは言えない。

同じ試打者は、新MCIの手元側にTRAVILより剛性感があると評価している。一方、TRAVILは手元の剛性を抑え、ゴム層でしなり戻りを調整する設計。切り返しで手元に間が欲しいのか、当たり際にもう少し反応が欲しいのかを、近い重量で打って比べたい。

RAUNEとTRAVILは、重さを感じる場所にも違いがあった

永井延宏がKP-109の7番・31度で打った製品紹介企画では、TRAVIL 95Sはヘッド側に重さを感じて厚く打ち込みやすく、RAUNE i90Sは中間のしなやかさを感じて距離を合わせやすかったという。ヘッドを下ろす手応えが欲しいのか、中間のたわみでテンポを取りたいのかを比べる入口になる。

この試打では重量が同じではなく、他の組立条件まで揃った対照試験とも確認できない。RAUNEのほうが必ず曲がらない、といった結論にはしない。

SteelFiberは「Sがしっかりしすぎる」と感じたらRも打つ

吉田朋広のAF306・7番の試打では、i95のSは手元に張りがあり、Rは切り返しで間を取りやすく、高い球が出た。そこで使った先端仕様は確定できないので、cw全仕様の結果には広げないが、重量を変える前にRを試す理由は見える。

MCI・TRAVIL・RAUNE・SteelFiberを、飛ぶ順や軟らかい順に一列には並べられない。同じブランドでも重量と硬さで動きが変わる。今のスチールに近い重量を一度は打ち、それから軽くする幅を決めると、何が合ったのかを見失いにくい。

軽量なら、カーボンとZELOS・neoの両方を打ってみたい

軽くしたいからカーボン、という決め方も早い。軽量スチールにはZELOSや750GH neo、850GH neoがある。反対に、スチールの感触が好きだからと、軽量カーボンを最初から外す必要もない。

軽量側の比較候補。公表重量だけで硬さを対応させない
モデル・仕様カット前公表重量試したい違い
ZELOS 668.5g・一種類軽さを使って振り切れるか
ZELOS 7 R/S74g/77.5g手元から大きくしなる感触が合うか
ZELOS 8 R/S84g/87.5g7より重さを感じて、当たりを揃えられるか
750GH neo S/850GH neo S78g/88g軽さと、先端の戻りを使う設計
新MCI 70 R/S7番用73g/75gRとSでの切り返しの張りの違い
RAUNE i75 R/S7番用75g/76g(発売資料)重さをほぼ保って、しなりを待ちやすいか

ExactGolfの同じヘッドでのZELOS 7対8では、速く振れた7より、8のほうが当たりが揃ってキャリーを出せた例がある。最軽量がそのまま最長飛距離にはならない。自分の試打でも、速く振れた一球と、普段の力で何球か続けた結果を分けて見たい。

新MCI 70 S、RAUNE i75 S、ZELOS 7 S、750GH neo Sなら、70g台の近いところから素材をまたいで比べられる。しなりの大きさと当たり際の戻り、そして9番で距離を抑えられるかを見る。

重さが合っているなら、Rにする余地も残す

硬さが合わず、しならせるために毎回強く振っている。その状態なら、軽くする前に近い重量のRを試す手もある。新MCI 100はR104g・S106g、RAUNE i75はR75g・S76g。重量感を大きく捨てず、動き方を変えられる例だ。

ただし、SからRにしても重さが同じとは限らない。MODUS 105はS106.5gからR103g、MODUS 120はS114gからR111gへ変わる。硬さと重さのどちらが効いたのかは、打ち比べながら探したい。

打感が静かで手に響きにくいことと、切り返しで大きくしなることも別。カーボンの当たりが穏やかだからと、最初から硬さを一段上げず、普段のテンポでしなりを感じられる仕様を選ぶ。

球が低いなら、軽量化以外にも高さを出す選択肢がある

低い球を変えたいとき、全部を軽く・軟らかくする必要はない。重量級ならDG MID TOUR ISSUE、カーボンなら長い番手の高さを考えたRAUNEやSteelFiber fcも候補になる。MODUS 130も、中間の張りを残して先端で高さを出す設計だ。

反対に、球が高すぎる人がKBS C-TAPERや通常PROJECT Xを試すなら、何をもって高すぎると感じているかも見ておきたい。頂点が高くてもキャリーが揃って止まるなら、困っていないこともある。風で上へ伸びて距離が抜けるのか、単に見た目の好みなのかは分けたい。

高さを比べるときに、計測器で一緒に残すもの
見るもの確かめたいこと
打ち出しと頂点自分ですくい上げなくても、必要な高さが出るか
スピンと落下角キャリー先へ落ちたあと、走りすぎないか
キャリーのばらつき一番飛んだ球ではなく、普通に打った球の前後差
長い番手と隣の番手の距離差5番と6番を持ち分ける意味が残っているか

同じ7番でもロフトが違えば球は変わる。別ヘッドの試打記事に載ったスピンや飛距離を引き算して、シャフトの性能差にはできない。試打では使い慣れたボールと、できるだけ同じヘッド・ロフトを揃えたい。

7番がよくても、5番と9番が合わなければ決めにくい

7番を気持ちよく打てることは大事。でもセットで使うなら、長い番手で高さとキャリーが足り、短い番手で狙った距離を打てるところまで見たい。長い番手だけ頑張って振り、短い番手だけ加減して合わせるセットは、コースで迷いやすい。

長い番手を軽く、短い番手へ重さを増やす重量フローのモデルと、重量を揃えながら番手ごとのしなりを変えるモデルは別。RAUNEやSteelFiber fcには番手に合わせた弾道の狙いがあり、950GH WFには重量を変える考え方がある。名前だけで同じ仕組みと思わず、長短の番手を実際に打ちたい。

5番を替えても6番とのキャリー差が作れなければ、そこをUTへ置き換える手も残る。シャフトだけで解決しようとせず、欲しい距離の球を一番楽に打てるクラブを選びたい。

最初は今の一本と、目的の違う二本でいい

次に試す候補の組み方。適性や硬さの換算を保証する表ではない
残したいこと・困っていること最初の比較候補その場で確かめること
DGの重さは残したい今のDGとMODUS 125の適正仕様抑えた球とフルショットでの距離感
DGを少し軽くしたいDG120とMODUS 115、しなりを増やすなら120普段の力で振れて、長い番手もキャリーが出るか
950GH前後で感触を変えたい950GH neoとMODUS 105、またはDG105重量感と当たり際の戻りを分けて比べる
100g前後でカーボンも試したい今のスチールと新MCI 90、TRAVIL 95の適正仕様しなる場所と、普通に打った球の前後差
手元の張りを少し和らげたいSteelFiber i95 SとR、または近い重量のRAUNE力まず切り返せるか。左ミスも増えていないか
120g前後で中間のしなりを比べたい通常PROJECT X 6.0とLZ6.0戻りを使えるか、待つ動きが気にならないか
KBSの滑らかさを残して球を抑えたいTOURと$-TAPERの同重量5番のキャリーを失わず、高さを抑えられるか
70〜80g台で素材も迷っているZELOS/neoと、近い重量の新MCI/RAUNE打点、9番の距離調整、続けて打つ負担

この二本は最終候補の決め打ちではなく、違いを見つけるための組み合わせ。硬さが合わなければ同じモデルの別フレックスへ、重さが負担なら別の重量帯へ進む。最初から全メーカーを何十本も打たなくても、次に変えるところは絞れる。

試打では、ナイスショットの次の球を残しておきたい

試打の最初と最後に、今のクラブで打つ。新しい候補が気持ちよくても、元のクラブへ戻ると、どこが変わったのかがはっきりする。できれば7番に加え、今困っている長い番手と、距離を合わせたい9番も打つ。

  • 普通の力で何球か続けて打ち、キャリーと左右の幅を残す。薄い当たりも消さない。
  • 少し抑えたショットを混ぜる。強く振った一球だけで硬さを決めない。
  • ヘッド、ロフト、長さ、総重量、グリップとボールを控える。違う条件なら、その違いも残す。
  • 芝で試せるなら、マットの助けがない場所でも打点と抜けを確かめる。
  • 最後に元のクラブへ戻り、よくなった一球と、残った嫌な球を言葉にする。

「飛んだ」だけで終わらず、5番が6番よりキャリーで先へ行くようになった、9番を抑えても距離が揃った、後半のつもりで軽く振っても薄くならない。そこまで分かれば、そのシャフトを選ぶ理由になる。

よくある疑問

アイアンシャフトはスチールとカーボン、どちらがいい?

素材だけでは決まりません。軽量スチールも重量カーボンもあります。今の重さを残すのか軽くするのかを分け、近い重量で切り返しと当たり際、長い番手の高さを比べます。

ヘッドスピードだけで重量と硬さを決めていい?

候補を探す参考にはなりますが、それだけで決めません。切り返しの速さ、しなりの待ち方、連続して打つ負担、長短の番手でのキャリー差まで見ます。

同じSなら、メーカーが違っても同じ硬さ?

共通の硬さ目盛りではありません。同じメーカーでも、重量帯やシリーズでしなる場所が変わります。S・Xや6.0の文字を換算せず、打つモデルと仕様を確認します。

モーダス120は115より重い?

Sの公表カット前重量は120が114g、115が118.5gです。モデル名の数字と実重量は一致しません。完成長まで切った重さも、素材長の違いを含めて確認します。

DGからモーダスへ替えるなら125でいい?

重さを残して比べたいなら125は候補です。軽くしたいなら115・120・105なども入り、しなりを感じたいか、張りを残したいかで比較相手が変わります。125だけをモーダスの代表にはしません。

カーボンへ替えるなら、何g軽くする?

必ず何g落とすというルールはありません。重さを保って感触を変える選択もあります。まず今に近い重量と少し軽い重量を比べ、通常ショットと抑えた球の打点・キャリーで決めます。

球が低いならシャフトを軟らかくすればいい?

候補にはなりますが、同重量で高さを狙う設計や、長い番手のしなりを変えたモデルもあります。ヘッドのロフトと打点を確認し、無理にすくわずキャリーと落ち際の高さが出るかを見ます。

7番だけの試打で決めていい?

できれば困っている長い番手と9番も確認したいところです。7番はよくても5番と6番の距離差がなく、短い番手だけ左へ行くことがあります。セットで使う場面を残して比べます。

MCIとTRAVILはどちらが軟らかい?

ブランド全体では並べられません。近い重量のR・Sまで指定し、切り返しのしなりと当たり際の戻りを分けて比べます。新旧MCIも別に確認します。

一番飛ぶシャフトを選べばいい?

アイアンは狙った距離を繰り返し打てることも大切です。最長の一球に加え、キャリーの前後差、左右の大きなミス、番手間の距離差、グリーンでの止まり方を比べます。

参考資料と試打条件

資料確認:2026.10.27。メーカーの説明、原試打、GOLF DNAの試し方の提案を区別して参照しています。

  1. 日本シャフト/MODUS³ TOUR 105

    国内公式の未カット重量・フレックス・調子と剛性設計。装着後の総重量や、他モデルと同じ硬さを示す数値ではない。

  2. 日本シャフト/MODUS³ TOUR 110

    国内公式の未カット重量・フレックス・調子と剛性設計。装着後の総重量や、他モデルと同じ硬さを示す数値ではない。

  3. 日本シャフト/MODUS³ TOUR 115

    国内公式の未カット重量・フレックス・調子と剛性設計。装着後の総重量や、他モデルと同じ硬さを示す数値ではない。

  4. 日本シャフト/MODUS³ TOUR 120

    国内公式の未カット重量・フレックス・調子と剛性設計。装着後の総重量や、他モデルと同じ硬さを示す数値ではない。

  5. 日本シャフト/MODUS³ SYSTEM3 TOUR 125

    国内公式の未カット重量・フレックス・調子と剛性設計。装着後の総重量や、他モデルと同じ硬さを示す数値ではない。

  6. 日本シャフト/MODUS³ TOUR 130

    国内公式の未カット重量・フレックス・調子と剛性設計。装着後の総重量や、他モデルと同じ硬さを示す数値ではない。

  7. GDO×日本シャフト/石井良介の5モデル試打

    メーカー特設の原試打。105・115・120・125・130のS、7番、TrackMan。110は対象外。ヘッド・ロフト・長さ・球・集計球数は参照本文で未確認。感触の比較に用い、数値から全モデルの弾道・飛距離順位は作らない。125と115の硬さ比較を述べる一節は意味を確定しにくいため不採用。

  8. トゥルーテンパー/DG HT

    国内公式の用途・設計・カット前仕様を参照。装着後のクラブ総重量や全員の球筋を示す数値ではない。

  9. トゥルーテンパー/EX TOUR ISSUE

    国内公式の用途・設計・カット前仕様を参照。装着後のクラブ総重量や全員の球筋を示す数値ではない。

  10. トゥルーテンパー/DG120

    国内公式の用途・設計・カット前仕様を参照。装着後のクラブ総重量や全員の球筋を示す数値ではない。

  11. トゥルーテンパー/DG105

    国内公式の用途・設計・カット前仕様を参照。装着後のクラブ総重量や全員の球筋を示す数値ではない。

  12. トゥルーテンパー/2026年8月更新 国内仕様表

    7ページ中1ページ目を画像として確認。MID95標準98/96g、Gunmetal95/93g、120はS200/X100のみ。最下部にMID TOUR ISSUEとMID95 TOUR ISSUEの重量公差は一般スチール同等との注記。MID95商品ページのTour Issue基準の重量調整説明と整合しないため、EXと同等と断定しない。

  13. トゥルーテンパー/MIDシリーズ

    国内公式の用途・設計・カット前仕様を参照。装着後のクラブ総重量や全員の球筋を示す数値ではない。

  14. ALBA/ゴルフパートナー「ギア総研」原試打

    試打・測定は山崎康寛、7番アイアンHS約30m/s。本文ではDG129gとモーダス120の114gを比較。使用ヘッド・ロフト・長さ・使用球・フレックス・球数は今回確認できない。感触と本人の弾道評価に限って参照し、SとRの硬さ換算や飛距離差は採用しない。

  15. 日本シャフト/950GH・950GH WF

    国内公表のカット前重量と設計説明を参照。メーカーの弾道目標を、全員に出る実測順位とは扱わない。

  16. 日本シャフト/950GH neo

    国内公表のカット前重量と設計説明を参照。メーカーの弾道目標を、全員に出る実測順位とは扱わない。

  17. 日本シャフト/850GH neo

    国内公表のカット前重量と設計説明を参照。メーカーの弾道目標を、全員に出る実測順位とは扱わない。

  18. 日本シャフト/750GH neo

    国内公表のカット前重量と設計説明を参照。メーカーの弾道目標を、全員に出る実測順位とは扱わない。

  19. GDO/マーク金井の950GH neo原試打

    マーク金井、2019年9月3日。Sは718 AP3、SR/Rは日本シャフトのオリジナルヘッド。Sの感触を参照。フレックス間の硬さ換算・一律ヘッドスピード推奨は不採用。使用ロフト/長さ/球/球数は参照本文で未確認。

  20. FST JAPAN/KBS TOUR

    滑らかな剛性変化と、R110〜X130gの国内仕様。

  21. FST JAPAN/$-TAPER

    TOURから弾道を抑える設計と、R110〜X130gの国内仕様。

  22. FST JAPAN/C-TAPER

    低打ち出し・低スピンの設計、重量とサテン仕上げ。

  23. FST JAPAN/TOUR LITE

    高さを出す狙いと、国内95・100・105gの重量別表示。

  24. トゥルーテンパー日本/PROJECT X

    国内現行重量と5.0・旧41インチの終了注記、重量管理・振動数管理の明記を参照。

  25. トゥルーテンパー日本/PROJECT X LZ

    中間のLoading Zone、国内5.0〜6.5の公表重量を参照。カット後の参考値とカット前を混ぜない。

  26. トゥルーテンパー日本/PROJECT X RED

    国内現行表の5.5=100g、6.0=110g、6.5=120gを採用。比較画像の「一律5g軽量化」と合わないため、本文は実際の重量表に従う。弾道欄は設計上の分類。

  27. Plugged In Golf/Bill BushのLZアイアン試打

    Bill Bush本人の比較。表示更新日2025年11月24日。本文はスチールアイアン用。ヘッド・ロフト・長さ・球・計測器・球数は未確認。本人のPXi6.5対LZ6.0を一般的な硬さ換算に使わない。

  28. フジクラ/NEW MCI 国内現行製品仕様

    2025年更新モデル、6重量帯12仕様、7番用の公表重量・トルク・中調子を参照。13人のヒューマンテストはメーカーによる傾向。バット径は端部から150mm。海外版の別スペックは混在させていない。

  29. みんなのゴルフダイジェスト/吉田朋広の新MCI80・90・100とTRAVIL比較

    2025年8月26日。EPON AF507の7番。MCI80S37.25インチ/TRAVIL85S37インチと長さが異なる。ロフト/グリップ/球/球数は未確認。試打者の感触を採用し、振動数の差を一般の硬さ換算にしない。提供・協賛の詳細は未確認。

  30. フジクラ/TRAVIL IRON現行製品仕様

    5重量帯10仕様、7番用公表値、構造と開発時テストを参照。メーカーの目標・開発時の平均値を全員の効果としない。UT用40インチは別用途。

  31. グラファイトデザイン/2022年RAUNE公式発表資料

    公式PDF原本5ページを保存。番手別設計、7番用の重量・硬さ・トルク、通常/UNITIZE/HYBRID/WEDGEの区別を参照。重量表は2026年5月の吉田記事とも照合。製品ページ直接取得は503で、検索表示にはi90Sの重量差があり、発売資料の値と明記して使用。価格・在庫は掲載しない。公式の低弾性ピッチ材の解説はウェッジ節のため、アイアン全品の材料説明へ転用していない。

  32. GEW/永井延宏のKP-109・4シャフト試打

    2025年3月26日、メーカー出展・製品紹介企画。KP-109 #7・31度でDG S200/MODUS120S/TRAVIL95S/RAUNEi90Sを交換。各完成長/グリップ/球/計測器/球数は未確認。TRAVILとRAUNEの重量感・しなりの場所の本人評価を採用。シャフト単独の距離・スピン優劣にはしない。

  33. トゥルーテンパー/SteelFiber i国内公式

    cw/パラレル別の公表仕様、構造、2023年5月以降のcwラベル変更と性能不変を参照。製品写真は同ページの公式素材を未加工で使用。

  34. トゥルーテンパー/SteelFiber fc国内公式

    番手別の設計、fc70/80/90cw/90/115cw/115の仕様とF表記を参照。cw90gとパラレル95gを区別。

  35. みんなのゴルフダイジェスト/吉田朋広のi70・i80・i95試打

    2022年6月7日。EPON AF306の7番でR/Sを本人試打。cw/パラレル、完成長・ロフト・球・球数は確定できず、現行cw全仕様の実測結果とはしない。汎用スポンサー欄は名称空欄、提供の詳細未確認。

  36. 日本シャフト/Zelos 6 国内公式

    68.5g・フレックス−・調子・番手別長さ、なだらかな剛性設計。7番32度・37.25インチの6対7Rの掲載値を参照。打者・球数不明のメーカー例で、万人の優劣にしない。公式写真を未加工で掲載。

  37. 日本シャフト/Zelos 7 国内公式

    R2/R/Sのカット前仕様、R2受注生産、従来750GHに対する手元・中間のしなり設計。750GH neoとは区別。公式写真はR。

  38. 日本シャフト/Zelos 8 国内公式

    R84.0g/S87.5g、先調子、大きなしなりと弾きという設計説明を参照。公式写真はR。

  39. ExactGolf/Zelos 7と8の比較試打

    フィッティング販売店の自社試打。本文の同ヘッド・同長さ・145m目標と、Clubdata/Balldata画像の平均値・標準偏差を目視照合。ヘッド名・番手・フレックス・球数・球銘柄・計測器型番・実施日は未確定。Ball: Standardは球銘柄としない。同じ剛性形状という原文の因果断定や80mphの一般適合線は採用しない。

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