ゴルフ史

1969年

ジャクリンが勝ち、ニクラウスが短いパットを譲る。

グランドモナークを時代のアイコンに、世界と日本の賞金・主要大会・ゴルフの歩みを振り返る。全英を制したトニー・ジャクリン。秋のライダーカップでは、ニクラウスが彼の短いパットをコンシードし、勝負は引き分けになった。

この時代のドライバー

1968年登場、MIZUNO グランドモナークのドライバー実物写真。1969年の時代を振り返るアイコン。

1968年登場のグランドモナーク。後年まで続くシリーズの初期モデルを、木目とフェースの見える実物写真で振り返る。この年の新発売ではなく、登場年を明記した継続モデルとして掲載する。

賞金王と、この年の競技の歩み

SEASON LEADERS

世界と日本の賞金首位。ツアー制度の成立前、戦時の未集計、参考記録は区別して読む。

  • 米男子 · PGAの記録

    1969年

    フランク・ビアード

    $164,707.11

    年間獲得賞金 首位(total money)

    公式記録集に掲載された年間の賞金首位。現在のボーナスや後年のシーズン区分とは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1969年

    キャロル・マン

    $49,152

    年間賞金ランキング 1位

    米女子ツアーの年間賞金首位。大会優勝やアマチュアのメジャー優勝とは分けて振り返る。

  • 日本男子 · ツアー制以前

    1969年の参考記録

    河野高明

    ¥8,000,000

    参考:獲得賞金首位

    当時の取材記録による年間2勝。1973年以降の公式ランキングとは区別する。海外競技を含む当時の参考集計。

  • 日本女子 · 国内ツアー

    1969年

    樋口久子

    ¥500,000

    年間賞金ランキング 1位

    年間2勝。創成期の女子ツアーで、樋口久子が賞金女王となった。

男子メジャーは4大会の開催・休止を表示。全米プロは1957年までマッチプレー、1958年からストロークプレー。女子は当時の主要選手権を並べ、後年の4大会・5大会制を遡らせない。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1969年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

開催されたメジャーと、その休止。女子の舞台や年間の成績にも目を向ける。

  1. 年間

    ジョージ・アーチャーのマスターズ

    ジョージ・アーチャーがマスターズを合計281打で制した。

  2. 年間

    オービル・ムーディーの全米オープン

    オービル・ムーディーが全米オープンを合計281打で制した。

  3. 年間

    トニー・ジャクリンの全英オープン

    トニー・ジャクリンが全英オープンを合計280打で制した。

  4. 年間

    レイモンド・フロイドの全米プロ

    レイモンド・フロイドが全米プロを合計276打で制した。

  5. 年間
  6. 年間

    シーズンを通じた賞金の頂点

    フランク・ビアードが米男子の年間首位、キャロル・マンが米女子の賞金首位。メジャー一大会の勝者と、シーズン全体で積み上げた成績を並べて振り返る。

日本のゴルフ

全国選手権、アマチュア、女子の競技。賞金制度が整う前の時代から日本の歩みをたどる。

  1. 年間

    杉本英世の日本オープン

    杉本英世が日本オープンに優勝。合計284打で全国タイトルを獲得した。

  2. 年間

    石井裕士、日本プロを制す

    石井裕士が春日井で行われた日本プロ選手権に優勝。国内の賞金争いとは別に、全国のプロが競う選手権の勝者として名前が残る。

  3. 年間

    日本アマチュアは山田健一

    山田健一が東京GCの日本アマチュアを制した。合計290打で優勝。

  4. 年間

    日本女子アマチュアの勝者

    清元登子が名古屋GCで優勝。記録されたスコアは235(+19)。

  5. 年間

    公式ツアー以前の賞金争い

    河野高明が、当時の獲得賞金首位として参考記録に残る。当時の取材記録による年間2勝。1973年以降の公式ランキングとは区別する。海外競技を含む当時の参考集計。

  6. 年間

    樋口久子、創成期の賞金女王

    樋口久子が500,000円で国内女子賞金首位。年間2勝で、発足して間もない女子ツアーをけん引した。

  7. 年間

    日本女子プロも樋口久子

    樋口久子が日本女子プロ選手権に優勝。合計225打でタイトルを獲得した。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1969

フォークナー以来の、英国の王者。

25歳のトニー・ジャクリンが、全英を280打で制した。チャールズとは2打差。英国勢の優勝は、1951年のフォークナー以来18年ぶりだった。最終ホールでは観衆がフェアウェイへ走り出す歓喜に包まれた。

最後の短いパットを、打たせない。

ロイヤルバークデールのライダーカップ最終シングルス。ニクラウスは最後のグリーンで、ジャクリンの短いパットを成功と認めるコンシードを行った。二人の対戦は引き分けとなった。

16対16。カップは米国が保持する。

大会全体も16対16で、史上初の引き分け。前回勝者の米国がカップを保持した。ニクラウスの行動は「ザ・コンセッション」と呼ばれ、勝負の中で相手を尊重した場面として伝えられている。