ゴルフ史

1972年

17番のチップインが、年間四冠を止めた。

グランドモナークを時代のアイコンに、世界と日本の賞金・主要大会・ゴルフの歩みを振り返る。マスターズと全米を制したニクラウスが、次の一冠を狙った全英。立ちはだかったのは前年王者トレビノだった。ミュアフィールドの17番で、勝負の行方が変わる。

この時代のドライバー

1968年登場、MIZUNO グランドモナークのドライバー実物写真。1972年の時代を振り返るアイコン。

1968年登場のグランドモナーク。後年まで続くシリーズの初期モデルを、木目とフェースの見える実物写真で振り返る。この年の新発売ではなく、登場年を明記した継続モデルとして掲載する。

賞金王と、この年の競技の歩み

SEASON LEADERS

世界と日本の賞金首位。ツアー制度の成立前、戦時の未集計、参考記録は区別して読む。

  • 米男子 · PGAの記録

    1972年

    ジャック・ニクラウス

    $320,542.26

    年間獲得賞金 首位(total money)

    公式記録集に掲載された年間の賞金首位。現在のボーナスや後年のシーズン区分とは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1972年

    キャシー・ウィットワース

    $65,063

    年間賞金ランキング 1位

    米女子ツアーの年間賞金首位。大会優勝やアマチュアのメジャー優勝とは分けて振り返る。

  • 日本男子 · ツアー制以前

    1972年の参考記録

    尾崎将司

    参考:獲得賞金首位

    当時の取材記録による年間10勝。1973年以降の公式ランキングとは区別する。金額は資料間で食い違うため確定額を載せない。

  • 日本女子 · 国内ツアー

    1972年

    樋口久子

    ¥4,150,000

    年間賞金ランキング 1位

    年間5勝。創成期の女子ツアーで、樋口久子が賞金女王となった。

男子メジャーは4大会の開催・休止を表示。全米プロは1957年までマッチプレー、1958年からストロークプレー。女子は当時の主要選手権を並べ、後年の4大会・5大会制を遡らせない。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1972年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

開催されたメジャーと、その休止。女子の舞台や年間の成績にも目を向ける。

  1. 年間

    ジャック・ニクラウスのマスターズ

    ジャック・ニクラウスがマスターズを合計286打で制した。

  2. 年間

    ジャック・ニクラウスの全米オープン

    ジャック・ニクラウスが全米オープンを合計290打で制した。

  3. 年間

    リー・トレビノの全英オープン

    リー・トレビノが全英オープンを合計278打で制した。

  4. 年間

    ゲーリー・プレーヤーの全米プロ

    ゲーリー・プレーヤーが全米プロを合計281打で制した。

  5. 年間
  6. 年間

    シーズンを通じた賞金の頂点

    ジャック・ニクラウスが米男子の年間首位、キャシー・ウィットワースが米女子の賞金首位。メジャー一大会の勝者と、シーズン全体で積み上げた成績を並べて振り返る。

日本のゴルフ

全国選手権、アマチュア、女子の競技。賞金制度が整う前の時代から日本の歩みをたどる。

  1. 年間

    韓長相の日本オープン

    韓長相が日本オープンに優勝。合計278打で全国タイトルを獲得した。

  2. 年間

    金井清一、日本プロを制す

    金井清一が紫すみれで行われた日本プロ選手権に優勝。最終ラウンドの14番で再び首位に立ち、初優勝を飾った。

  3. 年間

    日本アマチュアは入江勉

    入江勉が三好CC西コースの日本アマチュアを制した。合計287打で優勝。

  4. 年間

    日本女子アマチュアの勝者

    清元登子が東京GCで優勝。記録されたスコアは227(+5)。

  5. 年間

    公式ツアー以前の賞金争い

    尾崎将司が、当時の獲得賞金首位として参考記録に残る。当時の取材記録による年間10勝。1973年以降の公式ランキングとは区別する。金額は資料間で食い違うため確定額を載せない。

  6. 年間

    樋口久子、創成期の賞金女王

    樋口久子が4,150,000円で国内女子賞金首位。年間5勝で、発足して間もない女子ツアーをけん引した。

  7. 年間

    日本女子プロも樋口久子

    樋口久子が日本女子プロ選手権に優勝。合計225打でタイトルを獲得した。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1972

第三ラウンドは、最後の五ホール。

トレビノは第三ラウンドの上がり5ホールを連続バーディで回り、66打を記録した。16番ではバンカーから、18番ではグリーン外から直接カップへ。短い距離の一打が、首位を支えた。

17番で、パーを拾い直す。

最終日の17番、トレビノはグリーン外で4打を費やしたあと、次をチップインしてパーに収める。同組のトニー・ジャクリンは3パットのボギー。最後まで競っていた二人の差が、ここで開いた。

ニクラウスに残った、一打。

ニクラウスはこの年、マスターズと全米オープンをすでに制していた。全英も最後まで追ったが、トレビノの278打に1打届かなかった。四大大会を一年で全て勝つ挑戦は、三つ目で止まった。