ゴルフ史

1999年

カーヌスティ。最後の7打と、10打差の逆転。

1999年。ミズノプロ 300Sを道具の入口に、尾崎直道と村口史子が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。24年ぶりにカーヌスティへ戻った全英。ヴァンデヴェルデの最終ホールと、ローリーの逆転は、同じ優勝争いの両側にある。

この年を象徴するドライバー

1999年登場のMIZUNO ミズノプロ 300S。当時のドライバーの実物写真。

青いクラウンが印象的なミズノプロ 300S。1999年のメーカー史に残る、チタン時代のミズノプロ・ドライバー。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    1999シーズン

    タイガー・ウッズ

    $6,616,585

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1999シーズン

    カリー・ウェブ

    $1,591,959

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    1999シーズン

    尾崎直道

    ¥137,641,796

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。国内のみは124,794,332円。海外加算との違いも確認できる。国内優勝は3勝。

  • 日本女子 · JLPGA

    1999シーズン

    村口史子

    ¥66,891,682

    年間賞金ランキング 1位

    年間3勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時4大会。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1999年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    ホセ・マリア・オラサバル、オーガスタの頂点へ

    ホセ・マリア・オラサバルが280打で、デービス・ラブ三世に2打差の優勝。1994年に続くグリーンジャケットで、同じ舞台の頂点へ戻った。

  2. 6月

    ペイン・スチュワートの全米オープン

    ペイン・スチュワートが279打で優勝。フィル・ミケルソンに1打差をつけたパインハーストの勝利は、自身2度目の全米オープン制覇となった。

  3. 7月

    ポール・ローリー、全英で刻んだ290打

    ポール・ローリーが全英オープンを290打で制した。72ホールを終えた同点の争いは、延長で決着した。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    タイガー・ウッズ、全米プロを制す

    メダイナの全米プロは、タイガー・ウッズが合計277打で優勝。2位に1打差をつけた。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    ジュリ・インクスターがメジャー2勝。全米女子オープンはジュリ・インクスター、全米女子プロはジュリ・インクスターが優勝。年間の優勝者一覧から、女子のもう一つの勢力図も見えてくる。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    カリー・ウェブが賞金首位、年間最優秀選手、平均ストロークのヴェア・トロフィーをそろえた。一大会の優勝だけでなく、年間を通じた強さでもツアーの中心に立った。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    尾崎直道が国内男子の賞金首位に

    尾崎直道が137,641,796円で賞金ランキング首位。前年とは違う選手が年間の頂点に立った。海外加算を含む額と、国内のみの額は成績カードで分けている。

  2. 年間

    村口史子、年間3勝で賞金女王

    村口史子が66,891,682円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間3勝。

  3. 大会

    尾崎直道の日本オープン

    尾崎直道が小樽カントリー倶楽部 (北海道)で行われた日本オープンに優勝。合計298打でタイトルを獲得した。年間賞金首位の選手が、主要選手権でも結果を残した。

  4. 大会

    尾崎直道の日本プロゴルフ選手権

    尾崎直道がGOLF CLUBツインフィールズ (石川県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計283打でタイトルを獲得した。年間賞金首位の選手が、主要選手権でも結果を残した。

  5. 6月

    村井真由美、日本女子オープンの頂点へ

    霞ヶ関(東)で行われた日本女子オープンは、村井真由美が合計281打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 9月

    城戸富貴、日本女子プロを制す

    城戸富貴が琵琶湖カントリークラブ(滋賀)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計281打、7アンダーで2位に6打差をつけた。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1999

24年ぶりに戻った、難しい舞台。

全英がカーヌスティで開かれるのは1975年以来、24年ぶり。ポール・ローリーは三日目まで73、74、76打で回り、首位から10打遅れて最終日へ入った。最後の67打が、優勝争いへ戻るスコアになった。

3打の余裕があった18番。

ジャン・ヴァンデヴェルデは最終18番のティーで3打リードしていた。二打目が観客席の手すりに当たり、その後はバリー・バーンへの打球とバンカーも絡んで7打。ローリー、レナードと290打で並んだ。

延長の最後を、連続バーディーで。

4ホールの延長でローリーは17番、18番を続けてバーディーとし、二人に3打差をつけた。最終ホールの崩れだけで語られがちな大会だが、10打差を追った選手の67打と延長のプレーも残っている。