ゴルフ史

2000年

初代ゼクシオ。Pro V1。そしてタイガー。

2000年。初代ゼクシオを道具の入口に、片山晋呉と不動裕理が頂点に立った国内ツアー、世界の男女メジャーと賞金争いを振り返る。初代ゼクシオとPro V1が登場。タイガー・ウッズは生涯グランドスラムを完成させ、その年のメジャーを三つ制した。

この年を象徴するドライバー

2000年の初代ゼクシオのドライバーとアイアン。

初代ゼクシオが発売。飛び、やさしさ、打球音を追求し、日本のゴルファーのバッグに残る名前がここから始まった。

クラブハウスの窓辺に青と銀のドライバーを置いた、チタン時代のイメージ画
2000 · 時代を映す一枚あの一本から、続く物語。

初代ゼクシオが登場した年。青と銀のヘッドに、チタンの時代の記憶を重ねる。

AI生成イメージ画。実景・史料の正確な復元や、実在製品の写真ではありません。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    2000シーズン

    タイガー・ウッズ

    $9,188,321

    年間賞金ランキング 1位

    米男子の年間賞金首位。公式賞金の額で、ボーナスとは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    2000シーズン

    カリー・ウェブ

    $1,876,853

    年間賞金ランキング 1位

    米女子の年間賞金首位。年間最優秀選手・平均ストローク賞とは別に読む。

  • 日本男子 · 国内ツアー

    2000シーズン

    片山晋呉

    ¥177,116,489

    年間賞金ランキング 1位

    国内男子ツアーの年間賞金首位。国内のみは177,116,489円。海外加算との違いも確認できる。国内優勝は5勝。

  • 日本女子 · JLPGA

    2000シーズン

    不動裕理

    ¥120,443,924

    年間賞金ランキング 1位

    年間6勝。この年の国内女子賞金ランキングを制した。

女子メジャーは当時4大会。カナダの大会は2000年までメジャー、2001年から全英女子に交代した。米男子は暦年のシーズンで、FedExCup開始は2007年。女子の大会欄は開催年の結果をまとめて掲載する。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

2000年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

春のオーガスタから夏のリンクス、女子の主要タイトルと年間賞まで。

  1. 4月

    ビジェイ・シン、オーガスタの頂点へ

    ビジェイ・シンが278打でマスターズ優勝。アーニー・エルスに3打差をつけた。この年の男子メジャーで、タイガー・ウッズ以外が勝った唯一の大会だった。

  2. 6月

    タイガー・ウッズの全米オープン

    タイガー・ウッズがペブルビーチで272打。2位のアーニー・エルスとミゲル・アンヘル・ヒメネスに15打差をつけた。大差のメジャー優勝が、生涯四冠への夏を開いた。

  3. 7月

    タイガー・ウッズ、全英で刻んだ269打

    タイガー・ウッズが全英オープンを269打で制した。リンクスでの四ラウンドをまとめ、クラレットジャグを手にした。大会を決めた場面は、下のストーリーでも辿れる。

  4. 8月

    タイガー・ウッズ、全米プロを制す

    バルハラの全米プロは、タイガー・ウッズが合計270打で優勝。同点で終えた争いは、プレーオフで決着した。全米・全英に続き、この年のメジャー3勝目を挙げた。

  5. 年間

    女子メジャーの勝者たち

    カリー・ウェブがメジャー2勝。全米女子オープンはカリー・ウェブ、全米女子プロはジュリ・インクスターが優勝。年間の優勝者一覧から、女子のもう一つの勢力図も見えてくる。

  6. 年間

    米女子、賞金と年間賞の顔ぶれ

    カリー・ウェブが賞金首位、年間最優秀選手、平均ストロークのヴェア・トロフィーをそろえた。一大会の優勝だけでなく、年間を通じた強さでもツアーの中心に立った。

日本のゴルフ

賞金争いと男女の主要選手権。海外の結果と並べて、この年の日本を振り返る。

  1. 年間

    片山晋呉が国内男子の賞金首位に

    片山晋呉が177,116,489円で賞金ランキング首位。前年とは違う選手が年間の頂点に立った。海外加算を含む額と、国内のみの額は成績カードで分けている。

  2. 年間

    不動裕理、年間6勝で賞金女王

    不動裕理が120,443,924円で国内女子の賞金ランキングを制した。年間6勝。

  3. 大会

    尾崎直道の日本オープン

    尾崎直道が鷹之台カンツリー倶楽部 (千葉県)で行われた日本オープンに優勝。合計281打でタイトルを獲得した。前年からの連覇となった。

  4. 大会

    佐藤信人の日本プロゴルフ選手権

    佐藤信人がカレドニアン・ゴルフクラブ (千葉県)で行われた日本プロゴルフ選手権に優勝。合計280打でタイトルを獲得した。最終ラウンドは72で回った。

  5. 6月

    肥後かおり、日本女子オープンの頂点へ

    飯能で行われた日本女子オープンは、肥後かおりが合計293打で優勝。年間の賞金争いとは別に、この一週間を勝ち切った選手の名前も残しておきたい。

  6. 9月

    高村亜紀、日本女子プロを制す

    高村亜紀がリベラルヒルズゴルフクラブ(福島)で行われた日本女子プロ選手権に優勝。合計287打、1アンダーで同スコアの争いをプレーオフで制した。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 2000

初代ゼクシオが、店頭に並ぶ。

2000年、ダンロップから初代ゼクシオが発売された。ドライバーやフェアウェイウッドには、真っすぐ遠くへ飛ばすことを狙った「オートターン設計」を採用。飛び、打ちやすさ、打球音を追求したというメーカーの説明が残る。

いま何代も続いているゼクシオも、この年には初代だった。手元の古いクラブを見るとき、発売年は思い出を辿る手がかりになる。

タイガーが、生涯四冠と年間三勝。

タイガー・ウッズは全米オープンを15打差、全英オープンを8打差で制した。続く全米プロではボブ・メイとのプレーオフを勝ち抜き、その年のメジャー3勝目を挙げた。

セントアンドリュースでの全英優勝により、マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロの優勝がそろった。タイガー・ウッズの生涯グランドスラム達成年でもある。翌2001年にはマスターズを勝ち、年をまたいで四大メジャーを連続制覇する。

圧勝の記録だけでなく、最後まで相手と競り合った全米プロも同じ年。2000年を丸ごと眺めると、その濃さが伝わってくる。

秋、47人がPro V1へ切り替えた。

10月のラスベガスの大会で、タイトリストの新しいゴルフボール「Pro V1」がツアーに登場。47人が使用し、優勝したビリー・アンドレードもその一人だった。

メーカーは、Pro V1という名前は試作球の仮称だったと説明する。競技で使える球として登録する期限が迫り、その名で申請。成功を受けて名前が残ったという。