ゴルフ史

1953年

一度だけの全英で、ホーガンが三冠をそろえる。

ミズノ トーナメントを時代のアイコンに、世界と日本の賞金・主要大会・ゴルフの歩みを振り返る。マスターズと全米を勝ったベン・ホーガンが、カーヌスティへ。唯一の全英出場で優勝し、年間メジャー三勝と生涯グランドスラムを達成した。

この時代のドライバー

1936年登場、MIZUNO ミズノ トーナメントのドライバー実物写真。1953年の時代を振り返るアイコン。

1936年登場のミズノ トーナメント。戦前に作られた木製ヘッドを、この時代の道具のアイコンとして選んだ。この年の新発売ではなく、登場年を明記した継続モデルとして掲載する。

賞金王と、この年の競技の歩み

SEASON LEADERS

世界と日本の賞金首位。ツアー制度の成立前、戦時の未集計、参考記録は区別して読む。

  • 米男子 · PGAの記録

    1953年

    ルー・ワーシャム

    $34,002.00

    年間賞金首位(歴代記録)

    公式記録集に掲載された年間の賞金首位。現在のボーナスや後年のシーズン区分とは合算しない。

  • 米女子 · LPGA

    1953年

    ルイーズ・サッグス

    $19,816

    年間賞金ランキング 1位

    米女子ツアーの年間賞金首位。大会優勝やアマチュアのメジャー優勝とは分けて振り返る。

  • 日本男子 · ツアー制以前

    1953年

    現行ランキングの成立前

    公式ツアー賞金王の対象外

    現行のツアー制度は1973年開始。この年の日本は、全国選手権やアマチュア競技、競技再開の歩みで振り返る。

  • 日本女子 · 国内ツアー

    1953年

    ツアー賞金記録の成立前

    歴代賞金女王表は1968年から

    日本プロゴルフ協会の女子部が1967年に発足。1968年からの歴代賞金女王表を、この年へ遡らせない。

男子メジャーは4大会の開催・休止を表示。全米プロは1957年までマッチプレー、1958年からストロークプレー。女子は当時の主要選手権を並べ、後年の4大会・5大会制を遡らせない。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

1953年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

開催されたメジャーと、その休止。女子の舞台や年間の成績にも目を向ける。

  1. 年間

    ベン・ホーガンのマスターズ

    ベン・ホーガンがマスターズを合計274打で制した。

  2. 年間

    ベン・ホーガンの全米オープン

    ベン・ホーガンが全米オープンを合計283打で制した。

  3. 年間

    ベン・ホーガンの全英オープン

    ベン・ホーガンが全英オープンを合計282打で制した。

  4. 年間

    ウォルター・バークモの全米プロ

    ウォルター・バークモが全米プロに優勝。決勝は2 and 1で決着した。当時はマッチプレーで、72ホールの合計打数で争う方式ではなかった。

  5. 年間
  6. 年間

    ホーガンがメジャー三冠

    ベン・ホーガンがマスターズ、全米オープン、全英オープンに優勝。一年で三つの大きなタイトルをそろえた。賞金首位は別の選手、ルー・ワーシャムだった。

日本のゴルフ

全国選手権、アマチュア、女子の競技。賞金制度が整う前の時代から日本の歩みをたどる。

  1. 年間

    小野光一の日本オープン

    小野光一が日本オープンに優勝。合計291打で全国タイトルを獲得した。公式記録の当時の表記は孫士釣。小野光一と同じ選手として読む。

  2. 年間

    陳清水、日本プロを制す

    陳清水が我孫子で行われた日本プロ選手権に優勝。国内の賞金争いとは別に、全国のプロが競う選手権の勝者として名前が残る。

  3. 年間

    日本アマチュアは三好徳行

    三好徳行が川奈富士コースの日本アマチュアを制した。決勝は5 and 4。当時のマッチプレーでの勝利だった。

  4. 年間

    全日本女子ゴルフ競技大会の勝者

    阿座上秋子が相模CCで優勝。決勝は5 and 4のマッチプレーだった。全日本女子ゴルフ競技大会として開催された時代。1959年からJGA主催の日本女子アマチュアとなる。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 1953

小さな英国球にも、慣れておく。

ホーガンは大会の一週間前に到着し、コースと当時英国で使われた小さなボールに慣れる準備をした。すでに二つのメジャーを勝っていたが、ほかの選手と同じように予選を通過して本戦へ進んだ。

73、71、70、68。少しずつ、強く。

初日は73打。そこから71、70、68と毎ラウンド数字を縮め、合計282打で勝った。トムソン、リース、セルダ、アマチュアのストラナハンの2位グループとは4打差だった。

年間三勝と、生涯四冠。

この年のベン・ホーガンは、マスターズ、全米オープン、全英オープンで優勝した。全米プロは1946年にすでに勝っており、1953年の全英で生涯グランドスラムが完成。一年で三つのメジャーを制した年に、生涯で四大会をそろえる節目も迎えた。全英への出場は生涯この一回だけだった。